2013 Fiscal Year Research-status Report
東アジア地域における遺伝学的検査・生殖医療に関わる意識の調査研究
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24610002
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
沼部 博直 お茶の水女子大学, 大学院人間文化創成科学研究科, 教授 (00237801)
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Keywords | 医療倫理 / 国際研究者交流 / 遺伝医学 |
Research Abstract |
1)台湾成功大学(台南市) 医学部看護学科 黄美智教授と研究打合せを行い,同大学所属の学生に対してのアンケート調査を行うことに対しての最終確認を行った.さらに,中国(中華人民共和国)での同様の調査の可能性について黄美智教授と論議した.現在のところ,このような倫理学的な調査は特に,中国での実施は困難な状況にある. 2)モンゴル健康科学大学歯学部長 ARIUNTUUL Garidkhuu教授の協力を得て,同大学所属の医学部・歯学部学生に対してアンケート調査を行うことの最終確認を行った.アンケート調査票は英文記載のものを叩き台として,加筆・修正の必要の有無について議論した.事前にどの程度の遺伝医学に関する情報提供を講義形式で行うかについて,重ねて検討を行った. 3)ネパールTribhuvan University Teaching HospitalのRohit Pokharel准教授から,同大学医学部学生に対するアンケート調査を大学の許可を得て行った.その結果,70名からのアンケート回答を得ることができた.アンケート内容は直ちに集計・解析を行った. 4)ネパールにおけるアンケート調査結果を,以前に日本で行ったアンケート結果と比較する形で分析・検討し,The American Society of Human Genetics, 63rd Annual Meeting (2013,10.22-26, Boston, U.S.A.)にて発表を行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
台湾ならびにモンゴルにおいては,アンケート実施に関しての倫理審査は問題ないとの結論となったが,対象とする学生の遺伝医学の知識レベルに関して,簡単な講義を事前に行うことが望ましいと考えられた.このため,この講義に資する資料を英文で作成し,両国の研究協力者と打ち合わせを行ったため,アンケートの実施がネパールに比べて遅れている.アンケートの実施は既に開始されており,26年度内に結果が得られ,解析できる予定となっている.
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Strategy for Future Research Activity |
当初予定していた韓国と中国の医療倫理に関するアンケートの実施が,国際関係から困難な状況となることが予想されたため,対象国を台湾ならびにモンゴルおよびネパールとして,研究を継続している.今後,中国国内で新たな研究協力者が得られれば,中国もアンケート対象としたい. アンケート結果は国際学会にて発表,もしくは論文化する予定である.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
当初予算計画では,次年度予算はアンケート調査結果の解析結果の論文等の出版経費を計上していたが,アンケート結果の集計・解析が遅れている.このため,次年度はこの集計・解析結果の研究協力者との検討,学会発表ならびに論文等発表を行う予定とする. 次年度は遅れているアンケート結果の集計・解析結果の研究協力者との検討,学会発表ならびに論文等発表に予算を使用する計画とする.
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Research Products
(1 results)