2014 Fiscal Year Research-status Report
後発開発途上国ラオスにおけるプロプアツーリズムのための人的資源管理
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24611009
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
桑原 浩 琉球大学, 観光産業科学部, 准教授 (90468067)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | プロプアツーリズム / ラオス / 東南アジア / 人的資源管理 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、後発開発途上国であるラオスで、多様な少数民族の雇用に成功している民間企業家主導の観光プロジェクトに注目し、それを稀有なグッドプラクティスと仮定したうえで、後発開発途上国の観光雇用に有効な人的資源管理策を探索し提示することを目的としている。 この目的を達成するために、2012-3年度において、当初の研究実施計画における一次データの収集という課題をほぼ終了したため、2014年度は、これら調査データに基づき、その成果を公表し、当該分野の研究者との意見交換を行うことに注力した。 具体的には、「Rural Mountain Tourism: Preserving Culture and Heritage of Mountain Minorities and Indigenous Peoples」をテーマとしたマレーシア・コタキナバルにおける国際学術会議「4th International Conference on Tourism Research (4ICTR)」にて、conference paper(英文によるfull paper査読あり)を公刊した。また、上記会議にて、同論文に関する口頭発表を行い、さらには、複数のセッションでラオスを含む東南アジア地域における当該分野の研究者との意見交換を行った。そしてその結果として、同会議における論文と口頭発表に対するBest Paper Awardを受賞した(大学院生を含まないオープンカテゴリにおける全論文の中で3論文に授与されたAward)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究3年目にあたる2014年度の研究計画において、主に以下の3項目が実施予定であった。そこで、以下ではこの3項目のそれぞれについて達成度を述べる。 1.研究成果を国内学会、国外のセミナー・会議等で発表する。 2.研究成果に関して当該国であるラオスの研究者との意見交換を行う。 3.研究成果に関しての発表や討議の結果を踏まえ、最終報告書を作成する。 項目1.と2.については、マレーシア・コタキナバルにおける学術会議「4th International Conference on Tourism Research (4ICTR)」にての論文公刊、口頭発表、各セッションにおける論議によって、十分に達成したと考える。3.については、当初見込み以上に執筆に時間を要し、いまだ完成していないため、達成されていないと考える。そのため、研究期間の延長を申請し受理された。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の研究計画に記載した目標は、最終報告書を除いてほぼ達成したと考える。したがって、2015年度は最終報告書の完成に注力する予定である。
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Causes of Carryover |
最終報告書が未完成のため、そのための費用が残った。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
全額を最終報告書の印刷および製本に充当する予定である。
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