2014 Fiscal Year Research-status Report
奥能登珠洲の「キリコ祭り」を事例とした祭礼景観の観光戦略手法の構築
Project/Area Number |
24611034
|
Research Institution | Ishikawa National College of Technology |
Principal Investigator |
熊澤 栄二 石川工業高等専門学校, その他部局等, 准教授 (30321425)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀内 美緒 金沢大学, 学内共同利用施設等, 研究員 (00579196)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | キリコ祭り / 祭礼景観 / 観光学 / 奥能登珠洲 / 能登観光戦略 / 祭礼継承 / キリコ倉庫 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究概要:平成25年度に実施が出来なかった分のヒアリング調査(II)の補足調査を実施した。なお観光資源の評価手法については平成25年度までに確立を行っている。特に本年度は、珠洲および他地域における観光資源評価の比較研究により奥能登における観光戦略に関する検討を実施した。 1.補足調査:祭礼状況の実態調査については平成27年2月までに随時実施した。本年度は4地区13部落の調査を実施した。 2.文化伝承の実態調査:珠洲市教育委員会の協力により、各地区の区長をはじめワークショップを合計15回、19名と実施した。 3.観光資源評価手法の開発:平成25年度までに分析手法については確立しており、ヒアリングを基に随時各地域の観光震源についての評価を行っている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
「奥能登珠洲の小・中学生の祭礼に対する意識とその地域差に関する研究」については平成26年の初旬に分析に関する精度の指摘を受け不採択となり、今なおデータの精査が完了していないためなお継続検討中である。 平成25年度に調査が実施できなかった地区へのヒアリング、ワークショップ、およびキリコの調査については大きく進展させることができたが、計画された範囲にはまだ到達していない。特に本年度は、キリコそのものの調査を進める中で、キリコを保管する倉庫が今後の祭礼継続の大きな鍵になることが明らかとなり、急遽キリコ倉庫の調査も進めることにした。この追加調査も進捗を遅らせる原因の一つになった。
|
Strategy for Future Research Activity |
祭礼調査については、引き続き調査人員の確保を書道段階から行い、無理の無い調査計画としたい。キリコの調査員の確保については原則、研究室内の人員でカバーする予定である。 またキリコ倉庫からキリコを引出すことは、保管状況に大いに左右される問題である。従って、キリコ倉庫が設備されている地区を中心に有償協力を募る等対策を立てて研究を遂行する予定である。 平成27年度は分担研究者は、大学の研究者としての雇用が解除となったため、特定の研究機関に所属することは叶わないが、調査地近郊にて地域づくり研究を継続しているので、研究協力者として常時対応が可能な状況である。
|
Causes of Carryover |
平成24年度に未遂行となった調査費用の未遂行分が大きく、次年度使用額に差額が発生した。平成25年度は祭礼調査が進んだため大幅な差額分は発生していない。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成26年度は、未消化分の調査を実施するとともに、査読論文の投稿も順次実施することで計画年度内までに研究の完了および予算の消化を計画している。また地域の協力を仰ぐため、有償協力も計画しているので計画的に予算は消化される予定である。
|
Research Products
(7 results)