2014 Fiscal Year Annual Research Report
新規高性能試料濃縮針を応用した次世代精密室内空気環境計測技術の開発
Project/Area Number |
24612002
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
植田 郁生 山梨大学, 総合研究部, 助教 (50598688)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | ホルムアルデヒド / 試料濃縮 / 室内空気環境測定 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究3年目に当たる平成26年度は、研究初年度および二年目に開発してきた室内空気中VOCs濃縮用の粒子充填型抽出針を応用して、シックハウスの原因物質の一つであるホルムアルデヒドのHPLC分析用抽出細管を開発した。内径0.8 mm、外径1.6 mmのステンレス細管にシリカゲルを充填して抽出細管を作製した。まず誘導体化試薬をシリカゲルに担持させた後に空気試料を採取することで、空気中のホルムアルデヒドの誘導体化と濃縮を行った。試料採取後は脱着溶媒を含んだシリンジに抽出細管を接続して一般的なHPLC用六方バルブに直接接続して、試料の脱着と導入を行った。また、開発したデバイスを水試料中のホルムアルデヒドの分析にも応用した。 本研究では、空気中および水試料中のホルムアルデヒドを迅速かつ簡便に分析する新規分析法を構築することに成功した。
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Research Products
(9 results)