2012 Fiscal Year Research-status Report
筋再生時における筋幹細胞分化制御の分子メカニズムについての発生工学的解析
Project/Area Number |
24615006
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
花岡 和則 北里大学, 理学部, 教授 (40189577)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北本 武郎 北里大学, 理学部, 助教 (20453516)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 筋肉 / 筋再生 / 筋成長 / Lbx1 / ノックアウトマウス / サテライト細胞 / 細胞分裂 / 幹細胞 |
Research Abstract |
筋ジストロフィー等の難治性筋疾患の治療法を開発するうえで、筋再生の分子機構を解明することは非常に重要であるにも関わらず、筋再生の分子メカニズムについては、不明な点が多く残されている。本研究は、筋再生・筋発生の分子メカニズムを新しい視点から解明し、幹細胞治療への応用の可能性を探ることを目指すものである。 本年度は、筋再生・筋成長におけるホメオボックス型転写因子Lbx1の機能を解明するために、Lbx1コンディショナルノックアウトマウスを作成し、その表現型を解析した。その結果、Lbx1は、出生後の筋成長および成体における筋再生のいずれにおいてもLbx1は、サテライト細胞の増殖を正に制御していることが明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度の結果をもとに現在論文を作成中である。出生後の新生児における筋成長過程において、筋幹細胞であるサテライト細胞がLbx1による制御を受けていることが明らかになった本研究の結果は、ほとんど研究がなされていない筋成長の分子メカニズムを解明する上で重要な知見であると考えられ、十分な成果が得られたと思われる。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度の結果をもとに、筋成長・筋再生過程におけるサテライト細胞の機能をLbx1コンディショナルノックアウトマウスのさらに詳細な表現型解析により明らかにするとともにサテライト細胞の増殖制御のメカニズムを解明する予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
本研究に必要な消耗品などの購入および本研究に関連した学術論文の出版に必要な費用として使用する予定である。
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