2013 Fiscal Year Research-status Report
自然災害がその後の人生に如何に影響するかー長期避難生活が中高齢者に及ぼした影響ー
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24616011
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Research Institution | Japanese Red Cross Hokkaido college of Nursing |
Principal Investigator |
成島 ますみ 日本赤十字北海道看護大学, 看護学部, 講師 (60622123)
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Keywords | 長期避難生活 / 被災高齢者 / 人間関係 / 高齢者の転居 / 高齢者の生活適応 |
Research Abstract |
当該年度は、帰島した高齢者および中高年者のインタビュー調査を平成25年12月で終了した。高齢者10名、中高年者10名で計画通り実施できた。インタビューで得られたデータを逐語録に起こし、その後分析を進めている。分析は質的研究の修正版グラウンデッドセオリーアプローチ(M-GTA)を用いて行っている。高齢者については5月中に論文作成終了予定である。その後、中高年者の分析に入る予定で、高齢者の分析と平行してデータ処理を行っている。両者が出た後、比較分析の予定である。 東京在住の未帰島島民については、当初予定していた10名には至らず、調査を継続実施し、出来る限り10人に近づけるようにインタビュー調査を実施していく。現在手元にあるデータ処理を出来るだけ速やかに行い、在京島民のデータは遅くなるが、集まり次第逐語録から分析に進ませ、論文に加える様にし、最終の論文作成に移行する予定である。 今後5月下旬、第34回日本看護科学学会に応募し、11月下旬名古屋国際会議場での口頭発表を予定している。口頭発表後に日本赤十字看護学会誌または日本看護科学会誌のどちらかに投稿予定でいる。この2誌は、日本赤十字学会誌は平成27年3月、日本看護科学会誌は平成27年度中に掲載となる見通しであるため検討している。また、6月または7月に老年学雑誌に投稿を予定しているが、投稿内容はは現在検討中である。この雑誌は平成27年3月末刊行予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
進捗状況は帰島した高齢者および中高年者のインタビュー調査を平成25年12月に終了した。高齢者10名、地位高年者10名で計画通りに実施できた。 当該年度はインタビューで得られたデータを逐語録に起こし分析を進める。分析は検討の結果修正版グランデッドセオリーアプローチを用いる。高齢者については5月中に論文作成終了予定である。中高年者はデータ処理を開始しているので、6月中旬にはまとめたい。また東京に暮らす対象者は目標に達成出来ない状態となっているが、今後6月から7月で目標達成出来るようインタビュー調査を進め、帰島した対象者との比較対象として用いる予定である。 今年は3カ所くらいでの口頭発表を希望していたので、データ分析の遅れは残念に思っている。今後投稿と口頭発表を出来るだけ行い、巻き返しを図る予定でいる。
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Strategy for Future Research Activity |
現在分析に手間取っている為、進捗状況は遅れているが、今後は分析から考察へスムーズに進めるよう最善を尽くしたい。6月から7月に在京の対象者へのインタビュー調査を随時実施し、最初の計画に近づける様努力する。また、6月か7月に雑誌への投稿を予定している。投稿先は老年学関係の雑誌で平成27年3月の掲載を目指している。11月下旬には日本看護科学学会で口頭発表をし、その後、災害看護系の学会または老年関係の学会に投稿を予定している。これらは投稿から掲載までに応募者が多いため時間を要する見通しである。この投稿は当初の予定通りに進んでいる。 論文完成後は出来れば、インターネットで情報公開できるシステムに載せたいと考えている。 平成27年3月まで発表のチャンスのあるところへ投稿予定でいる。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
2月から3月に3人のインタビュー調査を予定していたが、一人は研究対象者本人の病気による入院、二人目は家族の反対によりインタビュー調査をキャンセルされ、三人目の人は三宅島の高齢者に紹介された人であったが、本人とは話が出来ず、ご主人から研究に協力出来ないと拒否されてしまった。東京への交通費及び謝礼・テープ起こし代など計画していた予算を使い切れなかった。 6月から7月に3~4人のインタビュー調査を計画している。現在インタビュー調査に 二人が応じてくれているので、4人まで対象を増やすことを目標に、三宅島の人達にも 協力者の紹介を依頼している。
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