2014 Fiscal Year Research-status Report
北海道における朝鮮人の移住 アイヌ民族とつながりにおける重層的アイデンティティー
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24617013
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Research Institution | Tomakomai Komazawa University |
Principal Investigator |
石 純姫 苫小牧駒澤大学, 国際文化学部, 准教授 (60337102)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 朝鮮人 / アイヌ民族 / 移動 / 定住化 / 重層的 / アイデンティティー |
Outline of Annual Research Achievements |
2012年度はアイヌ民族と朝鮮人の繋がりにおいて、平取町・むかわ町・むかわ町穂別など日高地方を中心に、都市部に住むインフォーマントの聞き取り調査を行い、2013年度には、苫小牧駒澤大学において、その成果の中間報告として学術シンポジウムとフィールドワークを行った。 2014年度には、これまでの聞き取り調査から明らかになった兵庫県淡路島や徳島県鳴門市からの和人の移住に伴う朝鮮人の日高地方への移住について、現地調査を行った。この研究調査の成果は、研究論文としてまとめており、2015年3月刊行の学術雑誌に入稿したが、雑誌の発行が延期されたため、原稿を引き揚げ、2015年8月刊行予定の『東アジアレビュー』に投稿する予定である。 尚、これまでの中間報告書は、苫小牧駒澤大学のホームページからweb上で公開されている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年度は、インフォーマントの方々の不慮の事故ややむを得ない事情等から聞き取り調査が進まなかった部分が多かったが、今年度は、そうした方々からの聞き取りが進んでいる状況である。 また、昨年度実現できなかったサハリンでの聞き取り調査の見通しが立ち、現在準備中である。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度にあたり、8月下旬から9月上旬の時期にサハリンでの聞き取り調査を行い、それと並行して、北海道日高地方や苫小牧市、札幌市などでの聞き取り調査を行う。また、兵庫県淡路市や徳島県鳴門市での聞き取りも可能な限り行う予定である。 また、これらの成果は随時、中間報告を更新し、大学のホームページでの公開を行う。
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Causes of Carryover |
予定していたインフォーマントの方々が、不慮の事故ややむを得ない事情により、聞き取り調査が出来なかった。 また、サハリンでの聞き取り調査が通訳や日程の都合等で実行できなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今年度は、予定していた方々からの聞き取り調査を行い、サハリンでの聞き取り調査を行う予定である。
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Research Products
(1 results)