2015 Fiscal Year Annual Research Report
北海道における朝鮮人の移住 アイヌ民族とつながりにおける重層的アイデンティティー
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24617013
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Research Institution | Tomakomai Komazawa University |
Principal Investigator |
石 純姫 苫小牧駒澤大学, 国際文化学部, 准教授 (60337102)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 朝鮮人 / アイヌ民族 / 移住 / 定住化 / 重層性 / アイデンティティー |
Outline of Annual Research Achievements |
2015年度では、北海道立文書館において朝鮮人の明治期の初期における定住化を示唆する文書を発見した。また、全般を通じて北海道日高地方での聞き取り調査や文献資料の収集を行った。 2015年8月22日~8月26日の期間において、ロシア共和国サハリン州のユジノサハリンスク、ホルムスク、ボジャルスコエ、ポロナイスクの各地において、サハリン韓人、アイヌ、ウィルタの方々の聞き取り調査を行い、ポロナイスクでは、地方紙などの文献資料を収集した。 2015年9月5日~9月9日の期間は、韓国安山市、ソウル市において、サハリンからの永住帰国者の聞き取り調査を行った。2015年10月22日~24日は、大分県中津市において聞き取り調査と中津市歴史資料館において文献資料を収集した。2016年3月18日~3月22日は、長崎県津島市厳原町の歴史民俗資料館にて文献資料の収集を行い、厳原、阿連、比田勝等にて聞き取り調査を行った。 以上の調査における成果は「近代期朝鮮人の移住と定住化の形成過程とアイヌ民族-淡路・鳴門から日高への移住に関して」『アジア太平洋レビュー』第12号、17~26頁、2015年9月発行、「帝国と植民地における先住民と奴隷(強制的労務者)-東アジアと北・南米における比較」『苫小牧駒澤大学紀要』第31号、37~62頁、2016年3月発行にまとめた。 また、研究成果について、招待講演と口頭発表を行った。2015年10月9日、北海道大学に於いて北海道大学メディア・コミュニケーション研究院共同研究主催「トランスラショナルな公共圏におけるメディア文化とアイデンティティー」において、招待講演を行った。2016年1月19日、山梨県立大学に於いて山梨県立大学創立十周年記念シンポジウムの基調講演を行った。2016年2月20日、大阪経済法科大学に於いて研究発表を行った。
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Research Products
(6 results)