2014 Fiscal Year Research-status Report
グローバル化の進展に伴うマイノリティの新たな生存戦略と越境移住ネットワーク
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24617020
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Research Institution | Toyo Eiwa University |
Principal Investigator |
石井 香世子 東洋英和女学院大学, 国際社会学部, 准教授 (50367679)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 移民労働 / マイノリティ / タイ / マレーシア / 国境地帯 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究プロジェクト3年目となる平成26年度は、マラヤ大学(マレーシア)でのワークショップ開催と、その場での発表およびコメントを踏まえた最終成果物の取りまとめを予定していた。 研究責任者・研究協力者ともに最終成果物を意識したワークショップの発表ペーパー準備を進めていたが、マラヤ大でのワークショップが諸般の事情によって延期されたため、予算を平成27年度まで繰り越し、再度のワークショップ開催へ向けて調整することとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
3年間の研究期間のうち最終年度(平成26年度)には3回目のワークショップを実施し、それをもとに最終成果物を取りまとめる予定であったが、諸般の事情によりこのワークショップ開催が1年延期されることとなった。 これに伴い、研究プロジェクトの最終成果物の完成そのものが1年遅れることとなったため、2年目の終わりまで順調に進んでいた本研究プロジェクトが、最終年度に至って1年分延期された。 この理由から、本研究プロジェクトはやや遅れているということができるだろう。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度分として計上していたワークショップ開催予算を次年度に繰り越していただいたので、平成27年度にこそ当初予定していた研究協力者を中心的な発表者としたワークショップを開催したい。 平成27年度中にはワークショップの場でのインタラクティブなやりとりを通じた研究プロジェクトの最終成果物のとりまとめをし、平成27年度中の国際的な学術誌への「特集号」としての投稿を実現したい。
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Causes of Carryover |
平成26年度は、マラヤ大学においてワークショップを開催する予定であったが、諸般の事情によりこのワークショップの開催が延期となった。(主たる招待講演者のキャンセル等の理由による。) これに伴い、ワークショップでのインタラクティブなやりとりをもとに発表ペーパーを加筆修正する予定であった最終成果物の出版そのものが、1年遅れる結果となった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
前述の事態を受けて、1年遅れでも確実に研究成果物を形とするため、以下2つの対策を講じることとしたい。① 引き続き、マラヤ大学でのワークショップ実施はマラヤ大所属の研究協力者を中心に進めるが、そこでの発表主題は「マイノリティの移民ネットワーク構築」とする。②その発表ペーパーとは別に、各研究協力者がもうひとつ別の雑誌投稿用ペーパーを7月末を目途に準備し、特集号としてひとつの国際的な学術誌に投稿する。内容は「マイノリティ移民労働者と、エスニック・イメージの構築」に主軸を置いたものとする。これらの論文は、こうした措置を講じることによって、たとえワークショップ実施が昨年度同様予定通りに進まなかった場合でも、研究プロジェクト全体としての成果を出版することを保証したい。
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