2013 Fiscal Year Research-status Report
グローバル・マイグレーションと在外日本人の老いに関する文化人類学的研究
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24617023
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Research Institution | Momoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
金本 伊津子 桃山学院大学, 経営学部, 教授 (60280020)
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Keywords | グローバル・マイグレーション / エイジング / 高齢者ケア / ナラティブ / 在外日本人 / 国際結婚 / ヨーロッパ / イギリス |
Research Abstract |
1 本研究は、国際移動(グローバル・マイグレーション)によって、老後をヨーロッパ多文化社会で迎える日本人・日系人の老いと高齢者ケアの経験に焦点を当て、老年期における文化喪失と母文化へ回帰する過程に文化人類学的な考察を与えるものである。 2 2012年9月から2013年9月までは、オックスフォード大学(Centre on Migration, Policy, and Society, The University of Oxford)の客員研究員として在籍し、イギリスにおける調査を継続しながら、スイス、スウェーデン、オランダにおけるフィールドワーク調査を実施した。 3 イギリスにおいては、在英国大使館の後援を得て、ロンドン在住の日本人高齢者対象の量的調査を実施するとともに、ロンドンの国際交流基金からの助成をうけて、2014年3月7日、Local Project 'Ethnic Dimensions of Ageing in the UK: A Case Study on the Wellbeing of Elderly Japanese' としてパブリック・セミナーを実施した。また、このセミナーの調査報告書を作成し、セミナーの参加者および調査協力者に配布した。(日本語のセミナーは、別途、King's College, London にて実施した。) 4 成果発表として、オックスフォード大学・マイグレーション研究所のセミナー、IUAES(International Union of Anthropological and Ethnological Sciences), The British Society of Gerontologyにて、口頭発表を行った。 5 論文発表とその準備を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
1 口頭発表、論文発表などを順調に進めることができた。 2 ロンドンにおいて、在英日本国大使館、国際交流基金などの後援を得て、セミナーを開催することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
1 オランダにおける補足調査を実施するするとともに、イギリス同様の量的調査をオランダにおいても実施し、国際比較を行う。 2 研究発表として、!8th ISA World Congress of Sociologyにて口頭発表を行う。 3 成果発表としての論文を投稿する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
2014年3月7日にイギリス・ロンドンで開催したパブリック・セミナーを主催するにあたって必要であった旅費のために、前倒支払請求(200,000円)を行ったが、予算をはるかに抑えることができたため。 2014年9月に予定されているオランダでのフィールドワーク調査、および、論文発表の際の校閲費に充当する計画をしている。
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Research Products
(8 results)