2014 Fiscal Year Research-status Report
アメリカにおける移民音楽の相互作用、東欧・南欧・(旧)オスマン帝国出身者を中心に
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24617025
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Research Institution | Matsuyama University |
Principal Investigator |
黒田 晴之 松山大学, 経済学部, 教授 (80320109)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 国際研究者交流 / アメリカ / クレズマー / レベーティカ / セファルディー / 移民 / 同化 / イディッシュ劇 |
Outline of Annual Research Achievements |
当該分野の音楽に関する資料は、国内・国外(出張先のドイツ)で、書籍・CD・DVDとも収集できた。2014年6月7日に兵庫県私学会館で行なわれた、神戸・ユダヤ文化研究会文化講座「集中討議 ハンナ・アーレント ユダヤ論集、映画「ハンナ・アーレント」を中心に」では、矢野久美子氏(フェリス女学院大学)を講師に迎え、影浦亮平氏(京都外国語大学)、向井直己氏(京都大学人間・環境学研究科)、徳永恂氏(大阪大学名誉教授)も加わった討論を、本研究代表者が司会として取りまとめた(神戸・ユダヤ文化研究会の機関誌「港」でも、おなじ参加者らによる特集を取りまとめた)。 2015年3月には、ミュンヘン大学ビザンチン学科で近現代ギリシャ史を専門とし、ギリシャ音楽「レベーティカ」に関する単著もあるIoannis Zelepos教授を現地に訪れ、この音楽にかんする質疑応答・意見交換を行なった。Zelepos教授には今後とも連絡を取り合っていただくよう依頼した。 これらの活動以外に日本ユダヤ学会の機関誌「ユダヤ・イスラエル研究」第28号(2014年12月)に、単著論文(査読付き)「パウル・ツェラン「死のフーガ」再読のために」を投稿した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究代表者本人の個人的な理由により、2014年度は国内・国外における資料収集以外は、上記の神戸・ユダヤ文化研究会文化講座の取りまとめ、ミュンヘン大学Zelepos教授への現地ヒアリングしか実施できなかった。 こうした事情により当初の研究期間(平成24年~平成26年)を、平成27年度まで1年間延長することにした。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究期間2年目の平成25年に、国立イディッシュ劇場Folksbieneの総監督Zalmen Mlotek氏を、ニューヨークから招聘し、各大学・機関とのコンソーシアム形式で、「ホロコーストの音楽」をテーマに、講演・公演会を計5箇所で催した。Mlotek氏の劇場が今年6月に劇場100周年を迎えるのに合わせ、本研究代表者は日本を代表するちんどん音楽バンドJinta-la-Mvta (リーダーは大熊ワタル氏)とともに、100周年祭に参加し(すでに正式に招聘されている)、Folksbieneとニューヨーク大学共催のシンポジウムで、講演・公演を行なう予定である。 在野の代表的なロマ研究者である関口義人氏が、『ユダヤ・リテラシーの視界』を出版されたのを機会に、5月末に行なわれるトークとコンサートのセッションに参加する。さらには国内研究者によるシンポジウムも計画している。 さらに最後の締めくくりとしてヨーロッパでの現地調査も再度実施する予定である。
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Causes of Carryover |
研究代表者本人の個人的な理由により、2014年度は国内・国外における資料収集以外は、上記の神戸・ユダヤ文化研究会文化講座の取りまとめ、ミュンヘン大学Zelepos教授への現地ヒアリングしかできなかったため。 こうした事情により当初の研究期間(平成24年~平成26年)を、平成27年度まで1年間延長することにした。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
本研究期間2年目の平成25年に、国立イディッシュ劇場Folksbieneの総監督Zalmen Mlotek氏を、ニューヨークから招聘し、各大学・機関とのコンソーシアム形式で、「ホロコーストの音楽」をテーマに、講演・公演会を計5箇所で催した。Mlotek氏の劇場が今年6月に100周年を迎えるのに合わせ、本研究代表者は日本を代表するちんどん音楽バンドJinta-la-Mvta (リーダーは大熊ワタル氏)とともに、100周年祭に参加し(すでに正式に招聘されている)、ニューヨーク大学共催のシンポジウムで講演・公演を行なう。 在野の代表的なロマ研究者である関口義人氏が、『ユダヤ・リテラシーの視界』を出版されたのを機会に、5月末に行なわれるトークとコンサートのセッションに参加する。さらには国内研究者によるシンポジウムも計画している。 さらに最後の締めくくりとしてヨーロッパでの現地調査も再度実施する予定。
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Remarks |
「補助事業期間延長承認」平成27年3月20日
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