2012 Fiscal Year Research-status Report
地域の継承へ向けた郊外住宅地の「再定義」手法に関するモデルスタディ
Project/Area Number |
24618009
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
柴田 建 九州大学, 人間・環境学研究科(研究院), 助教 (60325545)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森田 芳朗 東京工芸大学, 工学部, 准教授 (50396769)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 国際情報交換 / アメリカ / イギリス / フィリピン / ニュータウン / コミュニティ / ニューアーバニズム |
Research Abstract |
本研究は,全国の郊外住宅地で取り組まれている先進的・試行的な取り組み事例を収集・分析することによりその条件とポテンシャルを明らかにすると共に,郊外のスラム化が日本に先んじて社会的テーマとなったアメリカ等の海外における郊外住宅地再生手法の実態把握と日本への適用可能性の検討を行うことにより,日本型の郊外住宅地の「再定義」手法についてモデル提案を行うことを目的としている。平成24年度には,以下の活動を行った。 1)日本の郊外住宅地における地域継承へ向けた取り組み事例の情報収集:特にフェイスブック等を活用し,全国で先進的な取り組みを行っている地域・個人に関する情報を収集した。 2)欧米の住宅地再生手法に関する情報収集:現地教員等との情報交換により,現在のアメリカ・ヨーロッパにおける郊外再生のプロジェクト等に関する情報を収集した。 3)日本における再定義事例のフィールドワーク:2)で情報収集した地域のなかから,世田谷区,鹿児島市郊外,沖縄県浦添市,新潟市郊外について,現地におけるインタビュー調査,地域空間実測,イベント取材等の調査を行った。さらに,鎌倉市鎌倉大町では,ローカルコミュニティに関する歴史分析,自治会長等へのインタビュー,空間の変容史把握等を行うとともに,近年の再定義の動きを担っているカフェ等の小さな活動の場の主人に対してインタビュー,空間実測等を行った。 4)イギリスにおける再生プロジェクトの現地調査:イギリスのマンチェスター,リーズ,リバプール,シェフィールド等において,住宅地・住宅団地の再生事例について取材を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
特に日本国内の事例については,集中的に情報の収集および現地取材を実施した。その結果,国内については最終成果に向けて検討・考察するにたる一定程度の成果を達成することができた。 海外については,これまで情報にと度しかったイギリスについて,予備調査を実施し,数多くの再生の現場を訪れることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
国内については,今後はすでに取り上げた地域について追加/補足の調査を行っていくとともに,新しい地域・活動主体に関する情報が入手できた場合は追加する。 海外については,昨年度予備調査を行ったイギリスと,すでに情報収集・訪問済みであるアメリカ・フィリピンの地域とあわせ,本調査を実施する対象を選定する。 また,再定義手法のモデルスタディについてのデザインワークを行い,CGIや模型を用いた視覚化に取り組む。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
引き続き,国内の対象地域におけるフィールドワークを精力的に行う。また,海外調査も実施する。そのため,旅費については配分を考慮しながら適切に使用する。 モデルスタディにむけては,コンピュータグラフィック作成のために高性能のコンピュータソフト,および大型模型作成のための材料・機材を購入する。さらに,模型作成等は人員を雇いあげて進める。
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Research Products
(1 results)