2014 Fiscal Year Annual Research Report
岩手沿岸北部被災地復興における地域連携型のコンパクトな居住モデルの導出
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24618010
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
玉川 英則 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 教授 (10171886)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野澤 康 工学院大学, 建築学部, 教授 (00251348)
市古 太郎 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 准教授 (10318355)
河村 信治 八戸工業高等専門学校, 総合科学科, 教授 (80331958)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 東日本大震災 / 復興計画 / 岩手県野田村 / なりわい体験 / シャレットワークショップ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の最終年度となる2014 年度は,前年度試みた「なりわい体験」を継続実施する一方、建築・まちづくり・防災を主テーマとする研究室の取り組みのまとめとして「野田村のむらづくり・まちづくりを担う方々と一緒に考え」て「プランニングを通してできること」を提案していくことを目標とした。 年度当初は、(1)なりわい拠点としての中心市街地、(2)民泊プログラム、(3)漁業と野田港周辺のプランニング、(4)(城内)高台団地のコミュニティづくりの4点をCWS2014 で取り上げるべきテーマとし、5月のスタッフ(河村,玉川,野澤,市古)によるキックオフミーティングに始まり、6月~8月の間、学生を中心とした3回にわたる事前WSによりテーマの掘り下げと絞り込みを行った。8月18日~21日のCWS本番では、上記を経て再編された、(1)中心市街地、(2)農業・民泊、(3)漁業・漁港(番屋含む)の3つのグループごとに、民泊によるなりわい体験とそれを踏まえての提案を検討し、21日の午前中に村役場のスタッフを交え、簡単な報告を行った。 帰京後フォローアップ作業を進め、 11月28日に工学院大学にて中間発表会を催した後、2015年2月、現地にて最終発表会を行った。この中で村民の方々からは、交流を好意的に評価し、活動を継続してもらいたいという声が多く聞かれた。特に中心市街地に関しては、村民が望む方向に沿ったものになっているとの評価を受けた。その一方で、野田村でしかできない体験を大切にしつつ、さらに大胆なアイディアを聞かせて欲しいという意見も出された。 以上、3年間の研究(プレスタディ期間を含めて4年間)において、素朴で物的な計画を中心とした提案から、当地のなりわいを体験し、被災地に寄り添う中でより地域に密着した提案を考案していくプロセスを構築できたことが、本研究の実績として評価できる点と考えられる。
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Remarks |
2015年2月12日付 岩手日報記事 「民泊体験生かし学生が活性化策 野田で発表会」
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Research Products
(7 results)