2013 Fiscal Year Research-status Report
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24650005
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
三橋 一郎 三重大学, 総合情報処理センター, 助教 (00501959)
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Keywords | 組み合わせ最適化 / オペレーションズ・リサーチ |
Research Abstract |
24年度に開発したアルゴリズムに対して、産業界の現場でのヒアリングを基に更なる改良を加えた。具体的には、まず、入力される部材の長さとして、これまでは整数値に限っていたのを少数値も許すようにアルゴリズムを拡張した。特に、母材1本に対する最適な切り出し方を計算するときに、これまでは部材の長さが整数値であることを利用して、ナップサック問題の動的アルゴリズムによる解法を利用していたが、これを、計算時間を増やすことなく小数値にも対応できるような解法を開発した。 これに加えて、アルゴリズムの簡素化に取り組んだ。これまでのアルゴリズムは、アルゴリズム後半の組み込み法の部分が高精度ではあるが非常に複雑で、プログラムの拡張性が低いという欠点を持っていたが、この部分を精度を極力下げることなく、単純化することに成功した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
おおむね、平成25年度の計画は達成できている。特に、産業界の現場でのヒアリングを行い、その要望に対応して最適部材取り問題自体を拡張し、より高機能なアルゴリズムを実現できた。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度には25年度に開発したアルゴリズムに対して、更なる改良を加える。また、産業界の現場でのヒアリングを引き続き行い、その要望に対応して最適部材取り問題自体を拡張し、より高機能なアルゴリズムを実現する。さらに、3年間で得られた結果をとりまとめ、実用化への道筋を付ける。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
性能比較用の最適化ソフトウェア数種の購入を次年度に見送ったため。 性能比較用の最適化ソフトウェア数種を購入する。
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