2012 Fiscal Year Research-status Report
複数ディスプレイ環境における柔軟でシームレスな可視化とインタラクション
Project/Area Number |
24650034
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
北村 喜文 東北大学, 電気通信研究所, 教授 (80294023)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高嶋 和毅 東北大学, 電気通信研究所, 助教 (60533461)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 国際研究者交流 |
Research Abstract |
複数のディスプレイを柔軟かつシームレスに結合して見やすく情報を表示する可視化技術と,それを直感的かつ効率的に利用する3次元インタラクション技術を確立し,これらの基本技術によって構成された複数ディスプレイ環境におけるインタラクションのパフォーマンスを,被験者実験によって計測・確認し,今後益々一般に普及するであろう複数ディスプレイ環境構築・利用とその上のインタラクション設計のための知見を得るのが本研究の目的である.そのために,本年度は,まず,テーブル型ディスプレイと2枚の壁面型ディスプレイ,それに加えて,ハンドヘルド型プロジェクタを手に持つか頭部に搭載するかして既知の壁面に投影するものを柔軟に組み合わせて,情報をシームレスに見やすく表示する可視化技術を確立し,実験装置を試作した.ここでは,3次元空間中での利用者の視点位置に応じて情報をパースペクティブに変換して表示するアルゴリズムを開発した.また,その情報が複数のディスプレイにまたがって表示される場合も,シームレスにつながって表示される.次に,試作した複数ディスプレイ環境を効率的・直感的に利用する3次元インタラクション技術を確立するため,主にハンドヘルド型プロジェクタを用いてインタアクションを行う試作システムに実装した.これらの実験環境の試作の結果を踏まえて,試作した環境でインタラクションのパフォーマンス計測を行う被験者実験を行った.現在その結果を分析してまとめているところであり,来年度中に国際会議や論文誌にその結果を投稿し,報告する予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
複数のディスプレイを柔軟かつシームレスに結合して見やすく情報を表示する可視化技術と,それを直感的かつ効率的に利用する3次元インタラクション技術を確立し,これらの基本技術によって構成された複数ディスプレイ環境におけるインタラクションのパフォーマンスを,計測・確認する被験者実験,すでに行った.
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Strategy for Future Research Activity |
実験結果の分析とまとめを行い,国際会議や論文誌にその結果を投稿して報告する. その結果を踏まえて,さらに先進的な知見を得られるように改良を行う.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究成果の投稿と発表,そして,実験結果を踏まえてさらに先進的な知見を得られるようにシステムを一部改良するために,研究費を使用する予定である.
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