2013 Fiscal Year Annual Research Report
複数ディスプレイ環境における柔軟でシームレスな可視化とインタラクション
Project/Area Number |
24650034
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
北村 喜文 東北大学, 電気通信研究所, 教授 (80294023)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高嶋 和毅 東北大学, 電気通信研究所, 助教 (60533461)
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Keywords | ヒューマンコンピュータインタラクション / 3次元ユーザインタフェース |
Research Abstract |
複数のディスプレイを柔軟かつシームレスに結合して見やすく情報を表示する可視化技術と,それを直感的かつ効率的に利用する3次元インタラクション技術を確立し,これらの基本技術によって構成された複数ディスプレイ環境におけるインタラクションのパフォーマンスを,被験者実験によって計測・確認し,今後益々一般に普及するであろう複数ディスプレイ環境構築・利用とその上のインタラクション設計のための知見を得るのが本研究の目的である.そのために,テーブル型ディスプレイと2枚の壁面型ディスプレイ,それにハンドヘルド型プロジェクタを柔軟に組み合わせて,ユーザとディスプレイの3 次元空間中での位置関係を考慮し,提示する情報をユーザに対して常に正対して(パースペクティブに)表示することで,情報をシームレスに見やすく表示してインタラクションするインタラクティブ可視化技術を確立し,実験装置を試作した.試作した実験装置でインタラクションのパフォーマンス計測を行う被験者実験を行っ結果,プロジェクタの映像を環境の周囲に投影するだけで他のディスプレイ画面と連続的な画面を設けることができ,それを移動することによって画面配置を柔軟に変更することができた.また,提案インタラクションの有効性を実験で確認し,携帯型プロジェクタの持ち方を変えた新たなインタラクションの可能性についても検討した.これらの結果については査読付き国際会議で発表を行い,その後さらに拡充したシステムと実験を行い,現在,英文論文誌にその結果を投稿する準備を継続している. 加えて,複数ディスプレイを組み合わせた環境と,それと同等の機能を大画面単一ディスプレイでシミュレートした環境の間でインタラクションの比較実験も行った.その結果については,査読付き和文論文誌に投稿し,掲載が確定している.
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