2014 Fiscal Year Annual Research Report
次世代検索エンジンのためのコンテクスト検索手法の確立
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24650040
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
高間 康史 首都大学東京, システムデザイン研究科, 教授 (20313364)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 一郎 お茶の水女子大学, 人間文化創成科学研究科, 教授 (60281440)
松下 光範 関西大学, 総合情報学部, 教授 (50396123)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 情報検索 / 動向情報 / 検索エンジン / コンテクスト検索 / 対話的情報アクセス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題では動向に関する問いに共通する基本検索タスクを定め,その検索モデルについて研究した.既存検索エンジンを利用した予備実験を行い,ユーザの検索意図について調査した結果などに基づき基本検索タスクを定め,(1)あるアイテムが特徴的変動を示した期間の検索,(2)ある期間中に特徴的変動を示したアイテムの検索,(3)あるアイテムと同様の変動を示したアイテムの検索の3機能を基本検索機能として実装した.また,これに基づき検索クエリの構文を定めた.検索対象とする変動タイプについては,最大値・最小値の他,急上昇・急下降,山形・谷形といった多様なタイプを検索対象として指定可能とした.開発したプロトタイプ検索エンジンについて,実験協力者による評価実験を行った.「動向に関する問い」を指定し,提案システムを用いて回答してもらうタスクでは,適切な検索機能を組み合わせ,効率的に解答可能であることを示した.任意の期間を選択し,その期間におきた出来事を自由な検索により発見してもらうタスクでは,実験協力者毎に多様な意図に基づく検索が行われること,基本検索機能が自由に組み合わせて用いられることが確認された.最終年度には,昨年度実装したAPIを活用したアプリケーションとして,対話エージェントのための発話生成モジュールや,情報探索行為を支援する可視化インタフェースを開発した.また,異種データリソース間の関係発見に適用し,開発した検索エンジンが自明ではないデータリソース間の関係発見に利用可能であることを示した.
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Research Products
(17 results)