2013 Fiscal Year Annual Research Report
物理モデル理解と自然言語処理の統合による試験問題の解答生成
Project/Area Number |
24650072
|
Research Institution | National Institute of Informatics |
Principal Investigator |
稲邑 哲也 国立情報学研究所, 情報学プリンシプル研究系, 准教授 (20361545)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新井 紀子 国立情報学研究所, 社会共有知研究センター, 教授 (40264931)
横野 光 国立情報学研究所, 社会共有知研究センター, 特任研究員 (60535863)
|
Keywords | 自然言語処理 / 物理シミュレーション / 曖昧性解消 |
Research Abstract |
平成24年度に構築した力学の問題に解答するためのフレームワークを拡張し,波動,電磁気,電気回路の分野の問題にも対応可能とするためのシミュレーションモジュールの追加を行った.具体的には,電磁気・電気回路系のモジュールをModelicaのモジュールとして実装し,波動については独自のシミュレーションモジュールを開発した.さらに,この拡張された物理シミュレーションモジュールと自然言語処理部を連結するための中間表現である形式表現の記法を再検討した.平成24年度までは,ある単一の物理的状況を記述する表現しか準備されていなかったが,平成25年度では,「Aという状況とBという状況を比べるとどうなるか?」というような質問に対応するために異なる状況を並列に表現可能とする形式表現記法を考案した. 構築した試験問題解答器の性能を評価するため,実際に実施された大学入試センター模試を対象に答案を作成し,100点中39点という得点を得た.これは偏差値に換算すると48.3と平均レベルに肉薄するパフォーマンスを得た.
|
Research Products
(4 results)