2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24650077
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
岡部 孝弘 東京大学, 生産技術研究所, 特任准教授 (00396904)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 洋一 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (70302627)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | コンピュータビジョン / コンピュータグラフィックス |
Research Abstract |
写実的画像生成や実世界センシングに対するニーズの高まりから,画像から実物体・実シーンの幾何学的・光学的モデルを獲得するイメージベースドモデリングの研究が活発に行われている.本研究課題では,これまであまり研究されて来なかった,画像に基づいて光源のモデルを獲得する技術の研究・開発を行う. 従来,コンピュータビジョンやコンピュータグラフィックスでは,平行光線(無限遠方点光源)や点光源などの理想的な光源を仮定した画像の理解・生成の研究が行われてきた.ところが,実世界光源は,一般に,被写体から有限距離に存在し,かつ,放射強度に指向性を有するなど,理想的な光源とは異なる性質を持つ.そこで本研究課題では,白熱電球や蛍光灯などの実世界光源からの放射強度分布を獲得する手法を開発するとともに,獲得した実世界光源のモデルに基づく画像の理解・生成などの応用にも取り組む. 平成24年度は,白熱電球やLED照明のような微小サイズ光源からの放射強度の角度分布(指向性)の獲得に取り組んだ.具体的には,拡散反射板・半球面鏡・マーカーからなるサンプリングボードを光源の周囲で動かしながら画像を撮影して,半球面鏡上のハイライトの位置を手掛かりにして光源の位置を,拡散反射板上の明るさを手掛かりにして放射強度の角度分布を推定した.実画像実験により提案手法の有効性を確認するだけでなく,テクスチャ推定への応用を通して,実世界光源の放射強度の角度分布を獲得することの重要性を示した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
白熱電球やLED照明のような微小サイズ光源からの放射強度分布を獲得するための手法を確立するという,平成24年度の当初の目的を達成しており,おおむね順調に進展していると言える.
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Strategy for Future Research Activity |
当初の予定通り,蛍光灯などの有限サイズ光源からの放射強度分布を獲得するための手法を確立することを目指す.手法自体の目途は立っているので,実装・実験を進めたい.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
該当なし
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Research Products
(2 results)