2013 Fiscal Year Research-status Report
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24650121
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Research Institution | Fuzzy Logic Systems Institute |
Principal Investigator |
内野 英治 一般財団法人ファジィシステム研究所, その他部局等, 理事長 (30168710)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
徳永 憲洋 独立行政法人水産大学校, その他部局等, 助教 (00432956)
末竹 規哲 山口大学, 理工学研究科, 准教授 (80334051)
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Keywords | 眼底画像 / 網膜血管 / 動脈硬化 / Scheie分類 / 脳血管障害 |
Research Abstract |
網膜は,「人体の中で唯一,外部から直接生体内を伺うことのできる窓」と言われている.眼底カメラから得られる情報により眼疾患だけでなく網膜血管の状態がわかり,さらには網膜血管の状態から脳内血管の状態(動脈硬化)までも予測することが可能である.本研究では,脳梗塞や脳卒中,引いては血管性の認知障害の原因となる脳内血管の動脈硬化の程度を簡便に予測するスクリーニング・システムとして,非浸襲の眼底カメラを用いた網膜血管の画像解析システムの開発,および脳内血管の動脈硬化予測システムの開発を目指している. 平成25年度では,高血圧性網膜症の診断に必要な動脈狭細化を自動判断するため,網膜中心動脈と静脈の自動抽出および動脈口径と静脈口径の自動評価を試みた.本テーマは,更なる精度向上を目指して次年度に引き継ぐ.また,動脈硬化進行度の評価を目的に,眼底における脈動血管径変化の自動追跡に成功した.今後は,これらの結果の医学的な意義および実用性について,眼科医と相談しながら研究を進め,最終的な目標である脳内血管の動脈硬化診断スクリーニング・システムの実現に向け研究を推進する.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
高血圧性網膜症の診断に必要な網膜中心動脈と静脈の自動抽出,およびその動脈口径と静脈口径の自動評価,さらには眼底における脈動血管径変化の自動追跡に成功するなど,研究は計画通りに進捗している.
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は最終年度になるため,研究協力者の川田礼治(眼科医)(網膜情報診断研究所)と研究協力機関の民間病院および大学病院の協力を仰ぎ,出来るだけ多くの眼底画像および動画を収集する.また,それらに本手法を適用し,その結果を医学的に評価する.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度が最終年度に当たり,研究成果の医学的な評価のための研究協力者間の頻繁な移動のための旅費,また今年度の成果を次年度に発表するための旅費が不足することが判明したため,その分を次年度に繰り越した. 次年度研究費総額(1,628,629円) 設備備品 パーソナルコンピュータ 190,000円;各種コンピュータ関連消耗品 170,000円;文房具類他 72,000円;研究打合せ旅費 150,000円;学会発表旅費・東京 1回x3人 270,000円;学会発表旅費・大阪 1回x3人 150,000円;学会発表旅費・欧州1回x2人 420,000;人件費・謝金 データ整理謝金 80,000円;学会参加登録費 120,000円;その他 6,629円
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