2013 Fiscal Year Research-status Report
情報通信技術と経済発展に関する国際データベース構築とその解析
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24650126
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
篠崎 彰彦 九州大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (00315045)
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Keywords | 情報通信技術 / 経済発展 / 格差 / 国際比較 / グローバル / デジタルディバイド / デジタルオポチュニティ |
Research Abstract |
・2年度目にあたる平成25年度は、初年度に構築したデータベースの更新と精緻化を図るをもとにグローバルな情報化指標の開発と定量的な国際比較分析に取り組んだ。 ・グローバルな情報化指標については、具体的な試案をもとに連携研究者が属する研究機関で検討会を開き議論を深めた。また、格差と発展に関する定量分析については、暫定的に得られた分析結果をもとに、国内・海外の研究者、政策当局者、ICT関連の企業家など国際事情や実態面に詳しい関係者の意見を聞き、実証分析で導かれた暫定的結果の解釈と追加で取り組むべき分析課題について検討を進めた。 ・本研究の国際比較分析では、各国事情の差が大きいため、数字だけによる表面的な解釈に陥らないよう、実務家や専門家への聞き取り調査と事例研究を通じた実態把握を並行して行った。これらの取り組みについては、ディスカッションペーパーの作成、および、学会報告を行ったほか、一部の研究成果に関しては、査読誌への投稿を行い採択された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
・当初計画通り、データベースの蓄積・更新と精緻化を進め、一部の成果については、ディスカッションペーパーの作成、学会報告、査読誌への投稿(採択)を行った。 ・これらの成果を学会のみならず産業界のカンファレンスでも発表し、専門家や実務家との討論・意見交換など社会連携型の活動も積極的に行うことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
・今後は、これまでに取り組んできた一連の研究成果を踏まえて、本研究全体のとりまとめを集中的に行い、あわせて、今後の発展に向けた研究課題を洗い出す。 ・全体のとりまとめにあたっては、専門人材の臨時的な協力等によって、外国への発信も可能となる姿勢で取り組む。 ・また、この萌芽的研究の成果を基盤に、さらに大型の研究へと発展していくよう、研究成果を所属学会のみならず、産業界や政府等で開催される各種の報告会や講演会で積極的に発信し、社会的な関心を高めるための取り組みを精力的に行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
・資料整理、データ処理等に要する人件費(時間)の見積差によるものであり、全体の研究計画には大きな影響はない。 ・最終年度にあたる26年度は、研究全体のとりまとめに必要な関連資料等の購入、関係する研究者らとの討論や成果発表に向けた旅費、ならびに研究成果の仕上げ必要な研究補助(データ入力等)や校閲等の謝金に適正に使用する計画である。
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