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2013 Fiscal Year Annual Research Report

中枢神経損傷における血管機能の役割

Research Project

Project/Area Number 24650197
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

村松 里衣子  大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (90536880)

Keywords脳 / 軸索
Research Abstract

外傷や炎症により中枢神経系が傷害されると、様々な神経機能に障害があらわえれる。この症状は、時間経過が経つにつれて自然に回復するが、それは傷害により傷ついた神経回路が修復した結果と考えられていた。なぜ神経回路が自然に修復するか、そのメカニズムには不明な点が多い。神経回路が自然に修復するメカニズムを解明することで、その作用を活かした治療薬剤の開発へ繋がる可能性が期待される。
本研究では、中枢神経回路の修復における酸素供給の意義について、特に酸素感受性タンパク質の作用を中心に解析した。種々の酸素感受性タンパク質の作用を抑制することで、in vitroおよびin vivoで、神経突起の伸長を抑制する結果が得られた。さらに、培養細胞を用いた検討から、酸素感受性タンパク質を介した神経突起の伸長には、突起伸長において重要な役割を担う低分子量G蛋白質が関与することが示唆された。in vivoで、酸素感受性タンパク質の作用を抑制する処置を施したマウスに対して、脳損傷を加え、神経回路の自然修復を観察した。その結果、酸素感受性タンパク質の働きを弱めることで、神経回路の修復も阻害された。さらに同マウスにおいて、神経機能が自然に改善する過程を行動試験により観察したところ、酸素感受性タンパク質の働きを弱めたマウスでは行動機能の改善も抑制された。以上の結果から、酸素感受性タンパク質は中枢神経回路の修復と神経症状の改善に対してプラスの役割を持つことが示唆された。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Presentation (1 results) (of which Invited: 1 results)

  • [Presentation] 中枢神経系の恒常性の破綻・維持を制御する分子細胞メカ ニズム

    • Author(s)
      村松里衣子、山下俊英
    • Organizer
      京都産業大学セミナー
    • Place of Presentation
      京都
    • Invited

URL: 

Published: 2015-05-28  

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