2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24650263
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
村上 達也 京都大学, 物質-細胞統合システム拠点, 准教授 (90410737)
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Keywords | ナノバイオテクノロジー |
Research Abstract |
本申請課題では、生体内に存在し、リン脂質と脂質結合蛋白質(apoA-I)からなる直径10nmのディスク状ナノ粒子、高比重リポ蛋白質 (High-Density Lipoprotein, HDL)をベースとして、生体適合性高分子ポリエチレングリコール(PEG)を含まず、肝臓以外の様々な臓器・器官へ集積できる、真に生体適合性の遺 伝子キャリアを開発することを目指している。 一昨年度までに8種類のapoA-I欠損変異体を取得し、予備的に、C末端領域を含まないapoA-Iから作製したHDLがHDL受容体のSR-BIに対して弱い結合活性を示す結果が得られていた。しかしこの変異体HDLは粒子径が野生型HDLの10nmよりもかなり大きかったため、このサイズの違いがSR-BI結合活性に影響を与えた可能性があった。そこで本年度では、全ての変異体HDLのサイズを野生型HDLの10nmに近づけるべく、HDL再構成条件の検討を行った。具体的にはapoA-I欠損変異体とリン脂質との混合モル比を種々検討し、8種類のうち上記変異体を含む3種類の粒子径を<20nmに低下させることに成功した。 SR-BI発現CHO細胞を用いるHDL結合評価系では、FITCラベル野生型HDLのSR-BI結合の各種HDL変異体による競合阻害を利用している。この阻害活性の検出感度を上げるため、野生型HDLにより多くのFITCを結合させる反応条件を開発した。この結果、FITCラベル野生型HDLのSR-BI発現CHO細胞への結合に伴うFITC蛍光強度上昇が約6倍に上昇した。また非ラベル野生型HDLを共存させるとその蛍光強度上昇は大きく低下し、新たに作製されたFITCラベル野生型HDLはSR-BI特異的な結合活性を保持していることがわかった。
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Research Products
(13 results)
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[Journal Article] Helicity-selective photoreaction of single-walled carbon nanotubes with organosulfur compounds in the presence of oxygen.2013
Author(s)
Maeda, Y.; Higo, J.; Amagai, Y.; Matsui, J.; Ohkubo, K.; Yoshigoe, Y.; Hashimoto, M.; Eguchi, K.; Yamada, M.; Hasegawa, T.; Sato, Y.; Zhou, J.; Lu, J.; Miyashita, T.; Fukuzumi, S.; Murakami, T.; Tohji, K.; Nagase, S.; Akasaka, S.
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Journal Title
J. Am. Chem. Soc.
Volume: 135
Pages: 6356-6362
DOI
Peer Reviewed
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