2013 Fiscal Year Annual Research Report
脂肪組織内のリンパ節転移検出イメージングシステムの開発
Project/Area Number |
24650289
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
廖 洪恩 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (40396784)
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Keywords | 検査・診断システム / イメージング / 蛍光スペクトル / 低侵襲診断 |
Research Abstract |
研究開発2年目よりは、研究開発1年目に開発された基礎技術の融合とシステムの統合を行い、同時に下記のテーマの研究開発を行った。 1)腹腔鏡下蛍光検出可能なイメージングシステムの開発 前年度の提案手法により、蛍光物質の三次元位置推定の可能性は示されたが、蛍光計測の問題点として、感度に限界があること、深い部分の情報が得られないこと、生体組織による光散乱や吸収による励起光・蛍光検出光の減衰等が挙げられる。また、対象物の大きさも変化させた実験を試みる必要がある。今年度では、蛍光物質が深い位置にある場合や、蛍光を発する対象物が小さい場合を想定し、微弱な蛍光を検出することもできるように、光電子増倍管を用いて、同様の実験を行い、また、実際に腹腔鏡下に持ち込めるデバイスを試作した。 2) システム統合および評価実験、基礎的臨床応用、評価 胃癌手術において不必要な郭清・広範囲切除を避けるため、低侵襲診断における基礎技術の融合とシステムの統合の研究開発では、専門医や連携研究者との議論を行い、ファントム実験・小動物実験による評価を行った。また、今後本研究の臨床応用にあたっては、低侵襲外科治療技術と蛍光イメージング計測技術を融合させることで、リンパ節転移を正確に同定することにより、不必要な郭清・広範囲切除を避けることのできる局所治療システムの実現を目指す。
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