2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24650296
|
Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
植木 賢 鳥取大学, 医学部附属病院, 准教授 (60542256)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上原 一剛 鳥取大学, 医学部附属病院, 准教授 (10324998)
李 仕剛 鳥取大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (50252630)
八島 一夫 鳥取大学, 医学部附属病院, 講師 (80314590)
|
Keywords | 次世代内視鏡 |
Research Abstract |
(研究の全体構想)本研究では、がんの見逃しを防ぐ広く見える魚眼レンズユニットと、腸に穴があくことを防ぐ触覚センサーをつけた安全な次世代内視鏡を開発する。 (平成25年度の計画)(A) 試作モデル(ハード)の作製 1)広く見える内視鏡:(上原、植木)平成25年度に作成した試作品を評価し、反射鏡と小型レンズやCCDの組み合わせ方を改良する。魚眼レンズユニットの径を、実用化サイズの13mm以下まで小型化できるよう設計した。2)指のような触覚をもつ内視鏡:(植木、上原、八島、佐々木)内視鏡の先端に装着したドーナツ型触覚センサーからの情報を、検査者に音声で伝える警報システムを検討した。ブタ切除大腸を用いた実験で、内視鏡にドーナツ型触覚センサーをつけて、大腸に穴があく閾値を明らかにした。実験で得られた閾値をもとにエラストマー抵抗体の材質や厚さを決定した。 (B) 画像デジタル合成(ソフト)方法の開発1)広く見える内視鏡(李)工学研究科 李教授により、先端の魚眼レンズから得られる前方画像と、手前の魚眼レンズから得られる反射鏡の画像を合成して、画像の歪みをデジタル処理により補正する方法を検討した。抵抗体の材質や厚さを決定した。2)圧力センサーから得られる情報を内視鏡モニターに表示するためのソフトを開発した。平成25年度は、シリコンゴム製の大腸トレーニングモデルに加え、ブタ切除大腸を用いた実験を行った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
(A) 試作モデル(ハード)の作製 1)広く見える内視鏡(上原、植木)では、当初の計画通り、企業と連携して経13mm以下の作成可能な設計を行うことができた。2)指のような触覚をもつ内視鏡(植木、上原、八島、佐々木)内視鏡では、平成24年度までのモデルに比べさらに薄型化し、1.5mm厚のセンサーの作成に成功した。さらにブタの大腸破断試験を行い、センサーの感度を調整した。(B) 画像デジタル合成(ソフト)方法につい ては、予定通り合成方法の検討を行った。したがって、研究はおおむね順調に進展していると判断した。
|
Strategy for Future Research Activity |
(A) 試作モデル(ハード)の作製 1)広く見える内視鏡(上原、植木)では、当初の計画通り進めることが できたので、平成25年度の成果をもとに、モデルを作成していく。 2)指のような触覚をもつ内視鏡(植木、上原、八島、佐々木)内視鏡では、実物の内視鏡に装着できる形式の着脱型キャップセンサーを開発することができた。今後の課題は、大腸内で使用することを想定した防水加工が必要であり、生体適合性のある材質で被覆する方法を検討し作成する。また、内視鏡に固定するための内視鏡用フードとセンサーを一体化する形状を検討し、作成する。さらに、動物実験による評価を行う。 また、内視鏡画面の外周に、触覚センサーから得られた情報を色表示するとともに、腸に穴があく危険域(3kg/cm2)に達すると警告音で知らせるシステムを作成する。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
実験に要する消耗品費が想定よりもわずかに小額であったため、来年度の試験に繰り越しを行った。 動物実験で使用する消耗品費として執行予定である。
|
Research Products
(4 results)