2013 Fiscal Year Annual Research Report
活動筋の無酸素性作業閾値の空間不均一性~酸素供給と消費のミスマッチに注目して~
Project/Area Number |
24650401
|
Research Institution | Kobe Design University |
Principal Investigator |
古賀 俊策 神戸芸術工科大学, デザイン学部, 教授 (50125712)
|
Keywords | 複数部位ATの推定 / 筋線維動員パターン / 脱酸素化ヘモグロビン / 活動筋ATの空間分布 / VO2 slow component |
Research Abstract |
活動筋の筋線維動員パターンによる複数部位における無酸素性作業閾値(AT)の推定 1)前年度と同様に、成人10名を被験者として、漸増負荷(ランプ)自転車運動時における活動筋の生体応答を測定した。動物筋線維における酸素交換特性を基にして、運動実験における生体応答特性を非線形近似モデルで解析した。具体的には、酸素供給(Q)の応答速度がVO2のそれよりも速い(脱酸素化ヘモグロビン、HHbの増加速度が遅く、かつ運動時の増加量(振幅)が小さい)部位は、遅筋線維の動員割合が多い部位とした。一方、HHbの応答が速く、振幅が大きい部位は速筋線維の動員割合がより多い部位とした。 2)活動筋の複数部位におけるHHbの空間不均一性がどの程度、全身と活動筋全体の有酸素性持久能力に影響を与えるのか、さらに、活動筋ATの空間分布に関する生理的メカニズムを考察した。 3)一定強度運動においてAT以上の高強度を負荷した場合、筋肉の疲労に伴って活動筋のVO2が徐々に増加する(slow component)。成人10名に被験者を依頼し、高強度自転車運動の開始時における活動筋複数部位のHHbの応答を計測し、筋線維の動員パターンを推定した。そして、筋肉疲労と密接な関係にあるVO2 slow componentとの関連を検討した。運動開始時の複数部位における活動筋ATの生理的機序について、発表論文の共著者であるBarstowとPooleの両教授、およびRossiter博士と共同で研究結果を検討した。その結果、運動時の筋線維動員パターンとAT、および酸素不足の関係が明らかになった。
|
Research Products
(4 results)