2012 Fiscal Year Research-status Report
自然体験・野外活動における指導者育成のコーチングに関する基礎的研究
Project/Area Number |
24650403
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Research Institution | 独立行政法人国立青少年教育振興機構青少年教育研究センター |
Principal Investigator |
岡島 成行 独立行政法人国立青少年教育振興機構青少年教育研究センター, その他部局等, その他 (60316338)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関 智子 独立行政法人国立青少年教育振興機構青少年教育研究センター, その他部局等, 研究員 (20347834)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 自然体験 / 野外活動 / 指導者 / コーチング |
Research Abstract |
本年度は、自然体験活動・野外活動のコーチングの基礎概念について検討する際の基礎資料を作成するために、1)国内外のコーチングにかかる文献研究、2)指導者育成において長年の実績を持つ活動団体へのヒアリング調査、および資料収集を行った。 1)については、①現在わが国において行われている自然体験活動指導者の全国共通資格制度について ②環境教育・野外教育に関する指導者育成の先進事例として、米国・国立公園局が構築している大規模な指導者育成システムについて ③スポーツ界において近年急速に発展した日本のサッカー界のコーチングについて ④サッカー先進国であるヨーロッパ諸国のコーチングについて、文献研究および資料収集を行った。 2)については、長年にわたり指導者育成システムを構築してきた基礎スキー団体の指導者育成に携わった関係者を対象とし、ヒアリング調査および資料収集を行った。 以上の結果、今後の指導者育成のためのコーチングには技能の伝達あるいは技術理論や活動理論に留まらず、指導者としての哲学性と多様な技能を扱う上でのより明確な論理性が不可欠な要素であることが明らかになった。このことは今後の自然体験活動・野外活動指導者の育成について見直しをはかる上で重要な観点と考えられる。 なお、今年度は、以上の知見を基盤として自然体験活動・野外活動あるいはスポーツ活動の有資格者と各種指導の専門家を対象に、今後の指導者育成にかかるコーチングへの要望、意見収集を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究は1年間の延長申請について、許可を受けたものである。 現在、わが国では自然体験指導者育成における全国共通の資格制度を整備している最中であり、平成25年度より試行が始まる。それらの動向に着目しながらアンケート調査を実施した方がより効果的であると判断したため。 また研究を進めるうちに当初の予定より資料収集の範囲を大幅に拡大する必要が生じたため。
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Strategy for Future Research Activity |
①研究会の構成について見直しをはかる:意見収集や意見交換についてはアンケート調査およびヒアリング調査によって網羅することができるため、調査データの分析を実際に行う委員を中心に構成し直す。 ②アンケート項目の精選と効率的なデータ回収について:プレ調査を行うことによりアンケート調査の精査を行う。また実行の際にはウェブ調査を利用する。 ③コーチングの専門家による講義の設定:研究会委員および本研究の関係者を対象に、最新事情を把握するために開催する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
使用可能額は823,888円であるため、合計820,000円として次のように計画する。 ①「物品」については図書、DVDなどの消耗品として50,000円 ②「旅費」については200,000円、そのうち会議旅費が50,000円(@2,000円×5名×5回)、ヒアリング調査に伴う旅費が150,000円(全国5カ所程度を予定)③「人件費・謝金」については440,000円、そのうちヒアリング謝金150,000円(@30,000円×5名)、調査アシスタント謝金100,000円(@1,000円×100時間)、執筆謝金 90,000円(@30,000円×3名)、翻訳謝金 100,000円 ④「その他」については報告書の印刷代として130,000円
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