2015 Fiscal Year Annual Research Report
サスティナブルヘルスプロモーションとして伝統的民謡が持つ力の科学的根拠の解明
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24650421
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
澤 聡美 富山大学, 人間発達科学部, 講師 (80369488)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋爪 和夫 富山大学, 人間発達科学部, 教授 (80189472)
バハウ サイモンピーター 富山大学, 学内共同利用施設等, 教授 (30714357)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 関わり / 学びあい / コミュニケーション |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度サスティナブルプロモーションとして、快いリズムの反復の中で唄と動きを一体化して行われる伝承遊びや伝統的な民謡が持つ不易な力の仕組みを整理し、これまでの教育手法に仕組みを取り入れ、その効果をEQを用いて検証した。民謡や幼児の身体表現の調査結果から得られたリズムやテンポのよさ(動→静→動)と役割分担におけるリーダーシップという点を、代表者が担当している座学の授業(インストラクショナルデザイン)と実技の創作ダンスの授業において特徴づけて行うことで、受講者の「情緒的感受性」といった「相手の感情を敏感に察知する力」が高まった。民謡も演奏する人、見る人、踊る人全てに役割分担があり、それぞれの役割に置いて主体的なリーダーシップを発揮することが大切である。教育手法の中にこれまで得られた研究結果を導入し「ラベルコミュニケーション」と称し日本創造学会で発表したところ[3]、第37回日本創造学会研究大会発表賞を受賞し、学会誌に論文が採録された。 また、平成27年度教員免許更新講習でもラベルコミュニケーションの実践を行い、受講者から受講後一ヶ月後の現場実践レポートを収集し分析したところ、保育園、認定子ども園、小学校、中学校、高校、特別支援校等、全ての年齢、学校種、多教科の実践事例が報告された、。以上のようにサスティナブルプロモーションとして構築した教育手法であるラベルコミュニケーションは、講義、実技の両方に置いて実現可能なであり、これからの日本の新しい教育の創造を現場目線で具現化し、様々な年齢の人の健康とコミュニケーション能力に寄与する方法である。現在、学校現場の校内研修会及び公開授業のリフレクションとして持続可能な現場に適応した公開授業実践の校内リフレクションとポートフォリオとなるように改良中である。
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