2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24650426
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
辰巳 治之 札幌医科大学, 医学部, 教授 (90171719)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新見 隆彦 札幌医科大学, 医学部, 助手 (10404584)
山口 徳蔵 札幌医科大学, 附属総合情報センター, 研究員 (80423771)
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Keywords | プロトサイエンス / 戦略的防衛医療構想 / 情報薬 / ツボ刺激 / 道徳感情論 / アダム・スミス / 精神リセットマッサージ / full-powered medicine |
Research Abstract |
戦略的防衛医療構想として、情報を薬にするというプロジェクトを開始し、ITをフル利活用して健康・生体情報を収集し、そこからタイミングの良い適切なアドバイスを処方することを考えていた。しかし、研究を進めるうちに、情報の新たなる定義を行うことが必要となり、「人の心を動かすものが情報であり、心を動かさないものは雑音である」との考えから、さらに、人の心の解明は難しいが、恐らく、脳にあると考えられるところから、「情報とは細胞をうごかすものである」という新たな定義し、研究を進めることにした。 細胞を動かすことができれば、それは薬になる。細胞が右に傾いていて病気になっているのであれば、左へという情報により正常化できるという発想である。遺伝子治療や精神心理療法も情報薬であるが、従来の薬、例えば解熱剤も分子標的治療薬も、情報薬の範疇であるという認識に至った。そこから人の心、細胞を動かすものを調査研究しているうちに、アダム・スミスの道徳感情論に辿り着いた。そして「情報薬」を、I型社会系、II型ヒト間系、III型頭脳(心)系、IV型細胞間系、V型細胞内系に分類するに至った。II型情報薬として、いわゆる五感を介してIII型の頭脳系に影響を及ぼすもので、意識の変容には、II型の情報薬が大きく作用している。I型に分類されるものとして、権威、人の眼、世間、お金、道徳、倫理、法律などがある。一方、感情は、III型に我々は分類した。また、II型情報薬として、ツボ刺激が非常に大きな変化を神経系に及ぼすことを突き止めた。そこでこのII型刺激が、III型の無意識や自律神経に作用し、情報薬として使える可能性が浮上してきた。さらに調査を進めると、精神リセットマッサージに辿り着いた。現在、インフォームドコンセントをとり、臨床の現場で、精神リセットマッサージ(ツボ刺激)を行ったところ、9割以上で良好な結果を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
新たなるコペルニクス的発見、気づきがあった。従来から用いられている方法であるが、見方・考え方をかえることにより、新たなる発見があり、大きな展開が見込まれそうである。
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Strategy for Future Research Activity |
現在は、客観的評価ばかりに偏っているシステムを見直す必要がある。客観的評価を無視するわけではなく、十分客観的評価をとりいれながら、主観的評価も同時に行う必要があることが痛感された。 即ち、医療において、客観的データが良くなることも必要だが、患者自身が、よりよく成った実感がないと、本当の医療ではないだろう。従って、車の両輪の様に、両方を均しく評価できるシステムを今後トライしたい。しかし、究極は、この領域においては、客観よりも、主観の方が重要だあろうと考えている。 一方で情報薬をあたえるタイミングや、そのバックグランドの条件により、その効果は大きく左右される。そこから、使える物は全て使って、よりよい医療を実現する、Full-Powered Medicineの確立が今後の課題である。即ち、現在の医療の殆どは、西洋医療で、それはpartial medicine であることは紛れもない。一方、補完医療とか代替医療というのではなく、西洋も東洋も、あらゆる物を使う姿勢が必要で、そうする事により、医療費削減及び、より良い医療をより安くITをフル利活用することにより、実現出来るのではないかと考えている。これが、我々が提案している、戦略的防衛医療構想でもある。その実現に向け、これらの成果を臨床応用できる道を探る。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
効率の良い予算執行のため、次年度に繰り越した。 凡そ、1万3000円ほどであるが、有効利用したいと考えている。主に、情報収集のために利用する予定である。
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Research Products
(54 results)