2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24650426
|
Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
辰巳 治之 札幌医科大学, 医学部, 教授 (90171719)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新見 隆彦 札幌医科大学, 医学部, 助手 (10404584)
山口 徳蔵 札幌医科大学, 附属総合情報センター, 研究員 (80423771)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | 情報薬 / プロトサイエンス / 鍼灸 / マインドフルネス / 健康科学 / TFT / 催眠療法 / 内観療法 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、伝統的かつ社会一般に受け入れられている治療法でありながら、現段階ではプロトサイエンスの領域で未確立な分野に踏み込み、科学的な解釈を加えサイエンスレベルにまで高めることを目標とし、従来とは異なった観点から研究を行った。そして「情報薬」という概念に辿りついた。「情報」の定義から始まり健康や病気に対する考を大きく転換してみた。すると医療の多くの治療法は「情報薬」という考え方で説明でき、今後日本が抱える社会的問題も解決可能と考える。即ち、今後の高齢社会の問題は、言い代えると長寿社会の問題であり、癌を克服しても次にくる認知症が大きな問題となる。この考えに基づけば、従来の病気も、細胞レベルの認知症と言える。すなわち細胞環境の情報に対する機能不全が病である。1.異常の認知が出来ない、2.不都合なことに対処する為の判断の欠如、あるいは、3.誤った情報を出してしまうために、恒常性の維持ができず病気になる。これらは細胞内でも、細胞間でも起き、心(脳)においても起きる。体外から正確な情報が入ってきても、正しく判断できないと、病に陥る。あるいは、気(心)により、病気を作っているのである。食べ・飲み過ぎたら、タバコを吸ったら、体に悪いと分かっていても、体に良い行動を起こさない、あるいは、起こせない人々も少なくない。これらは、従来の認知症に加え、新しい形の認知症である。間違った情報や、概念などにより支配され、深層心理レベルの錯覚などにより、病気をつくったり、病気になったり、犯罪や殺人を犯す。すなわち、法律や道徳を認知できない人々もいる。一方で、人の目が気になりすぎる認知障害もあり、自分で勘違いして、誤った行動を起こしている。このようないろいろなレベルでの認知症に情報薬が威力を発揮する。古典的な情報薬として、鍼灸、TFT、催眠療法、瞑想、内観療法などが有効であると考えている。
|
Research Products
(26 results)