2013 Fiscal Year Research-status Report
東日本大震災における岩手・宮城の教訓に基づく学校防災のあり方に関する研究
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24650429
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Research Institution | Tohoku Fukushi University |
Principal Investigator |
数見 隆生 東北福祉大学, 総合福祉学部, 教授 (30006465)
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Keywords | 学校防災 / 防災モデル学校 / 防災尺度の開発 / 防災教育の実践 |
Research Abstract |
平成23~24年度にかけて調査を行ってきた東日本大震災における学校防災に関する教訓を踏まえ、同24年度の途中から今後津波被災の可能性のある千葉県南房総市の教育委員会と提携し、学校防災に関する共同研究に取り組んできた。 24年度には、私ども研究グループ(代表者と3名の研究協力者)と南房総市教育委員会メンバー(鈴木参事ほか3名)で2度の共同研究打ち合わせ後、同市内にある19の小中学校における学校防災に関する現状と課題に関する調査(アンケート調査及び取材調査)を行った。25年度には、その調査結果をもとに、私どもの研究グループと市教委・各学校代表者で、今後の本地域における学校防災上の課題に関する討議を行った。その検討をもとに、小中19校の児童生徒及びその保護者に対する学校防災上の意識・知識とその課題に関する調査を行うことなり、研究グループでアンケート調査の内容を練り、作成して、小学生(4年生以上)と中学生(全員)約1500名、その保護者約1500名の調査を行った。この調査は、入力作業・分析作業を済ませ、その概要は、同市教育委員会に報告する合同会議はは行なったものの、それを詳細分析し報告書にするまでには至っていない。時期的に間に合わなかったこともあるが、その調査報告とともに、次に示す防災教育の実践的成果とともに、報告書に示したいと考えたからである。 25年度の後半には、上記の調査を踏まえ、児童生徒の防災意識や知識、保護者の子どもの教育への期待を明確にしながら、子ども自身が震災から身を守るための力を付ける防災教育(授業)をどう行うかに関する実践的研究に踏み込んだ。この取り組みは、25年度後半に公開研究会として小学校1校(現地の教諭が実施)・中学校1校(研究グループの1人)で行い、相互の討論を行った。次年度には、防災教材の開発とそのプログラム化及び複数の学校での授業検討会を開く予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
東日本大震災に関する学校防災、とりわけ岩手・宮城における津波防災に関する教訓を引き出す調査研究は順調に行うことが出来たし、それを踏まえ、今後津波被災の恐れのある地域(南房総市)でのモデル地域研究に踏み込めていることで概ね順調に研究が進行しているといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度には、南房総市での防災教育に関する教材開発と実践研究を蓄積し、学校防災に関するモデル学校・地域の課題をまとめるとともに、何段階かの「学校防災尺度」を作成する研究の取り組みたいと考えている。また、昨年度若干積み残した研究経費とあわせ、東日本大震災での学校防災の教訓と南房総市における学校防災対応の成果、それからモデル研究から導き出した学校防災尺度の研究を総合的にまとめ、報告書の作成としたい。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
先にも、研究成果のところで記載したが、かなりの数の児童生徒と保護者に対するアンケート調査は入力と分析の作業は行ったものの、報告書にまとめるまでには至らなかった。その経費を平成26年度にまわし、26年度に進める防災教育の実践的成果と一緒にして報告書にまとめる予定であり、その作成経費に充てることを考えている。 26年度には3年間のまとめとして、東日本大震災の調査による教訓のまとめ、それから今後津波の可能性のある地域である南房総市における調査研究、防災教育の実践的研究等について総合的にまとめ、それを報告書にまとめるための経費として使用する。
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Research Products
(5 results)