2013 Fiscal Year Annual Research Report
体力と認知機能との関連性に着目した認知症予防運動プログラム開発に関する挑戦的研究
Project/Area Number |
24650437
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
大藏 倫博 筑波大学, 体育系, 准教授 (60396611)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀田 和司 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 講師 (00569121)
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Keywords | 認知症予防 / 運動プログラム |
Research Abstract |
【平成24年度】①約500名の地域在住高齢者を対象とした横断データを用いて、体力と認知機能との関連性を網羅的に検討した結果、認知機能と密接に関連する体力要素は、巧緻性、歩行能力、反応性の3つであることが明らかとなった。しかし、これらの関連性はあくまで横断的な検討の結果であり、因果関係を示すものではない。因果関係を明らかにするたには、縦断データの活用や介入研究の実施が不可欠である。そこで、次の課題として縦断データを取得・分析することとして、検討を進めた。②約100名の高齢者の縦断データにより、加齢変化を伴う体力と認知機能の相互関連性を検討したところ、①と同様に、巧緻性、歩行能力、反応性の3つの要素が認知機能と強い関連性を示した。横断的検討に加え、縦断的視点からもこれらの関連性が確認できたことは、認知機能と3つの体力要素との関連性の妥当性を強化するものと捉えることができる。③そこで、①と②の結果を踏まえ、多変量解析により上記3項目を説明変数とする認知機能評価尺度(推定式)を導出した。 【平成25年度】①平成24年度に作成した推定式の妥当性を交差妥当性、予測妥当性、基準関連妥当性の点から検討した結果、いずれにおいても良好な妥当性が示された。②すでに開発済みスクエアステップエクササイズをを基本としながら、脳機能賦活を企図した手や足を使用するレクリエーション、心理社会機能賦活プログラムを組み入れた、総合的認知症予防運動プログラムを開発した。③3ヵ月間および3年間の縦断データから、新たに開発された認知症予防運動プログラムは認知機能の低下抑制に効果が高いことが示唆された。
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Research Products
(6 results)