2013 Fiscal Year Research-status Report
疾患リスク総合指標としての実践的バイオマーカーの開発
Project/Area Number |
24650448
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Research Institution | University of Shizuoka |
Principal Investigator |
合田 敏尚 静岡県立大学, 食品栄養科学部, 教授 (70195923)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
望月 和樹 山梨大学, 医学工学総合研究部, 准教授 (80423838)
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Keywords | 健康診査 / サイトカイン / バイオマーカー / 食習慣 / 慢性炎症 |
Research Abstract |
健診受診者における食事要因と代謝性疾患リスク総合指標との関連性の検討: 代謝性疾患のない40歳から59歳の男性健診受診者3,929名の健診データを用い、食べる速さと代謝性疾患関連血液生化学指標との関連性を検討したところ、食べる速さが速い対象者ほど、BMIや血清中性脂肪値が高く、HDL-コレステロール値が低く、さらに、血中のALT濃度が高いことが明らかになった。また、代謝性疾患のない男性健診受診者のうち、腹部CTスキャンによって皮下脂肪面積および内臓脂肪面積を測定した320名について、食べる速さと腹部の脂肪面積との関連性を検討したところ、食べる速さは、皮下脂肪面積とは強い関連性が見られないのに対し、内臓脂肪面積とは強い関連性を示すことが明らかになった。一方、代謝性疾患のない40歳から64歳の女性健診受診者900名の健診データを用いて、食べる速さと代謝性疾患関連指標との関連性を検討した場合でも、食べる速さは、BMIや血清中性脂肪値と有意な正の関連が見られるとともに、ALTとも強く関連した。しかしながら、食べる速さとALTとの関連性は、BMIで補正すると著しく減弱した。それゆえ、血中ALT濃度は、インスリン抵抗性代替候補マーカーとして有用であり、食べる速さは特に内臓脂肪の蓄積を促進することによって血中ALT濃度の上昇をもたらすことが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定していた代謝性疾患の中間バイオマーカーの選定とその妥当性の検証が、ほぼ順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画を変更する理由は見当たらないので、所期の計画通りに研究を進めたい。
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Research Products
(12 results)