2013 Fiscal Year Annual Research Report
地域における次世代を担う子どもを育む創造的アプローチに関する研究
Project/Area Number |
24650460
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Research Institution | Kanto Gakuin University |
Principal Investigator |
中津 秀之 関東学院大学, 建築・環境学部, 准教授 (50329207)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
麦倉 泰子 関東学院大学, 文学部, 准教授 (60386464)
伊藤 典幸 関東学院大学, 人間環境学部, 准教授 (90350561)
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Keywords | 子ども / 遊び / 団地 / 子育て / 少子高齢化 / コミュニティ・デザイン / ランドスケープ・デザイン / リノベーション |
Research Abstract |
本研究は、高齢化が進む住宅団地における新しい「コミュニティの仕組み」のあり方を模索するための基礎研究である。その為に、子育てにおける問題の把握、子どもたちの屋外遊びの実態、高齢者の生活に対する意識の傾向を様々な方法によって明らかにした。 平成24年度は、対象地域である金沢シーサイドタウン(横浜市金沢区並木)の連合自治会を通して、分譲集合住宅に住む1,802軒に対し「金沢区並木地区周辺市民のくらしに関するアンケート調査」を実施し、664軒(36.8%)の回答を得た(調査1)。この結果より、同じ団地内でも地域に対する愛着の違いや暮らしに対する意識の違いが顕在化された。老人会の協力を得て行った「オーラルヒストリー調査」からは、地域の歴史的な特徴を次世代に伝えることの重要性を認識した(調査2)。また保育園、小学校の母親に対して実施した「並木及びその周辺地域の子育て支援に関するニーズ調査」からは、多くの母親が子育てに対して悩みや不安を持っていることが分かった(調査3)。さらに、小学生に対して行った「子どもの居場所・遊び場調査」アンケートからは、小学校によって公園等の使い方や移動距離に大きな違いがあることが判明した(調査4)。 平成25年度は、前年度に実施した調査1を賃貸集合住宅にその範囲を広げて、分譲との違いを明らかにした。これらの結果から、当該団地に居住する住民の大まかな生活意識を纏めることが可能となった。また調査4の延長として、小学校の周辺における子どもの行動観察調査を行うことで、アンケートによる定量的な結果に加え、定量的な子どもの行動データが蓄積された。 これら2年間の研究成果は、全住民に配布すると共に、連合自治会において常時閲覧できるようにした。また共同研究のパートナーである横浜市立大学が、「地(知)の拠点整備事業(COC)」によって開設した地域拠点にも公開されている。
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Research Products
(10 results)