• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2013 Fiscal Year Annual Research Report

衣服の快適性評価への新たな計測法の提案とその可能性

Research Project

Project/Area Number 24650474
Research InstitutionKanagawa Institute of Technology

Principal Investigator

鳴海 明  神奈川工科大学, 工学部, 教授 (50100764)

Keywords衣服内気候 / 温度・濃度分布同時測定 / 非定常計測 / ホログラフィ干渉法 / 赤外線吸収法
Research Abstract

本研究は,衣服内気候と言われている皮膚と衣服の間の狭い空間における人体からの発熱と発汗による衣服を通しての熱と物質移動現象を計測するために,ホログラフィ干渉法(以後,HI)と赤外線吸収法(以後,IR)を組み合わせた新しい計測法を提案し,その可能性を検討した.平成24年度は,まず衣服内気候を再現する測定部を製作し,単波長によるシンプルなシステムで光学系をセッティングし,本研究で提案したHIとIRを組み合わせて,本計測法の可能性を検討した.その結果,精度には改善が望まれるものの本計測法は衣服内気候を計測できる可能性を有することを明らかにすることができた.平成25年度は,本計測法の精度向上のために,①測定部の長さを増加させHIの精度の向上,②単波長に代わって二波長ホログラフィ干渉法を導入し,温度・濃度計測値の信頼性の向上,③実際の衣服内気候の計測に向けて水蒸気の吸収特性に優れた近赤外線を用いた吸収法の試みを行った.その結果,①については測定長を長くした結果,テンションをかけて生地を張ることおよび測定部に外乱を与えずにアルミ板を開閉させることの難しさからより長い測定長を持つ試験部を作ることができなかった.②については,二波長の光学系のセッティングには成功したものの,①で予定した測定部が製作できなかったため,測定精度の向上を得るまでには至らなかった.③については,近赤外線光源としてハロゲン光源および一般のカメラから赤外線カットフィルターを除去したものを近赤外線カメラとして用いたが,イメージセンサーの感度およびハロゲン光の照射の不均一さのため,期待した近赤外線の効果を得られなかった.このように,平成25年度は精度向上のための様々な試みを行ったが,顕著な精度向上に繋がる結果を得るまでには至らなかった.しかし,今後の衣服内気候計測に向けて新たな計測法を考える上でのヒントを得ることができた.

URL: 

Published: 2015-05-28  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi