2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24650507
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Research Institution | Kyoto Women's University |
Principal Investigator |
松本 晋也 京都女子大学, 家政学部, 准教授 (30263156)
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Keywords | 成人病胎児期起源説 / 線虫 / Caenorhabditis elegans / 飢餓 / エピジェネティクス |
Research Abstract |
生活習慣病発症の新しい要因である「成人病胎児起源説(FOAD説)」が提唱されている。これは,親世代の体験が胎児に体質変化(太りやすくなるなど)を引き起こすという考えであるが,そのメカニズムには不明な点が多い。FOAD説のメカニズムを解明するモデル系として線虫(Caenorhabditis elegans)が使えるかどうかを明らかにすることを目的に研究を行った。申請者は,これまでに飢餓を体験した線虫から生じた子線虫(次世代線虫)では,脂肪蓄積量が増加するという結果を得ている。この結果は画像解析によるものであるため,生化学的解析および機器分析によりこの結果を確認した。その結果,以下二点を明らかにした。 1)線虫内ATP量が増加していることを見いだした。このことは,線虫体内でエネルギーが増加していることを示唆するものであり,脂肪量が増加するという結果を矛盾しないと考えられる。 2)線虫から脂肪を抽出し,脂肪量が増加していることを機器分析により直接示した。このことは,脂肪量が増加したという画像解析結果を強く支持するものである。 以上から,飢餓を体験した線虫から生じた子線虫では,脂肪量が増加していることを多面的に示すことができた。このことは,FOAD説に基づく体質変化が線虫でも起きること,したっがて,この現象を解析すればFOAD説のメカニズムの理解に貢献できうることが考えられる。このことから,本研究課題が掲げた当初目的はほぼ達成できたと考えている。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] Non-Specific Protein Modifications by a Phytochemical Induce Heat Shock Response for Self-Defense.2013
Author(s)
Kohta Ohnishi, Shinya Ohkura, Erina Nakahata, Akari Ishisaka, Yoshichika Kawai, Junji Terao, Taiki Mori, Takeshi Ishii, Tsutomu Nakayama, Noriyuki Kioka, Shinya Matsumoto, Yasutaka Ikeda, Minoru Akiyama, Kazuhiro Irie, Akira Murakami
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Journal Title
PLOS ONE
Volume: 8
Pages: 1-15
DOI
Peer Reviewed
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