2012 Fiscal Year Research-status Report
「科学への低関与層」に明確にターゲティングした戦略的アプローチ手法の開発と体系化
Project/Area Number |
24650528
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Research Institution | Shiga University |
Principal Investigator |
加納 圭 滋賀大学, 教育学部, 講師 (30555636)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菅 万希子 帝塚山大学, 経営学部, 講師 (10612989)
水町 衣里 京都大学, 物質-細胞統合システム拠点, 研究員 (30534424)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 科学コミュニケーション |
Research Abstract |
一年目に予定していた2項目の実施、及び二年目に予定していた2項目への取りかかりを行った。1年目に予定していた2項目は以下である。1.全国規模の質問紙調査の実施により、「科学への低関与層」を見出す手法を開発2.グループインタビューの実施により、「科学への低関与層」のニーズを深掘り それにより、以下の成果が得られた。1.全国規模の質問紙調査の実施により、「科学への低関与層」を見出す手法を開発 科学に対する国民の関心、ニーズ、行動様式等を調べる全国規模のインターネット調査により、全国にどの程度の割合で「科学への低関与層」が存在するのかを明らかにした。その際「研究の斬新性・チャレンジ性」において述べた、豪・ヴィクトリア州政府による「科学への低関与層」を見出す手法の開発プロセスを参考にした。2.グループインタビューの実施により、「科学への低関与層」のニーズを深掘り 「科学への低関与層」に対してグループインタビューを行うことで、「科学への低関与層」のニーズや価値観を深掘りした。2年目に予定していた2項目は以下である。 3.「誰が、何を、いつ、どこで、なぜ、どのように」の5W1Hを明確に意図した戦略立案4.参加者への質問紙調査とインタビュー調査を通して立案戦略に関するデータ収集これらの項目について以下の取りかかりを行った。3.「誰が、何を、いつ、どこで、なぜ、どのように」の5W1Hを明確に意図した戦略立案「科学への低関与層」へアプローチするため、科学コミュニケーション分野で培われた知見を活用し、5W1Hを明確に意図した戦略立案を行った。4.参加者への質問紙調査とインタビュー調査を通して立案戦略に関するデータ収集 立案戦略に基づいた科学コミュニケーション(SC)活動への「科学への低関与層」の参加割合を調べはじめた。すでに合計80程度のSC活動に関するデータ収集を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
一年目に予定していた実施項目を予定通り遂行し成果を得るだけでなく、二年目に予定していたデータ収集についてもすでに合計80程度のSC活動のデータ収集ができているため。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続きデータ収集に務め、3年目に予定しているデータ分析についても先行して実施したい。「誰が、何を、いつ、どこで、なぜ、どのように」の5W1Hを明確に意図した戦略立案についても実施し、その戦略の評価を行いたい。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
データ収集・分析のための記録媒体・分析ソフトウェア・計算機などを必要に応じて購入し、データ処理に関して必要に応じてアルバイトなどを雇用する。様々なSC活動へのデータ収集のための旅費も必要となる。また、立案戦略を実施するための活動費(会場費、消耗品費、広報・印刷費など)も必要である。さらに、戦略立案のための情報収集として書籍等を購入する。
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