2013 Fiscal Year Annual Research Report
定量的要素を取り入れた新しい環境教育プログラムの開発
Project/Area Number |
24650542
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Research Institution | Fukui University of Technology |
Principal Investigator |
笠井 利浩 福井工業大学, 工学部, 准教授 (60279396)
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Keywords | 環境教育 / ライフサイクル思考 / 初等教育 / 緑のカーテン / 雨水活用 |
Research Abstract |
平成25年度(最終年度)は、前年度設置した「壁面緑化システム(緑のカーテン)」の生育データを基に、既設の雨水活用システムの貯水タンク増設・改良を行った。今年度は、4月の土作りから小学5年生の児童が中心となって緑のカーテンの育成に取り組み、10月の撤去までの一連の作業を行った。その中で、前述の改造を行った雨水活用システムから供給される雨水を緑のカーテンへの散水に用い、雨水活用の可能性について体感的に学習させた。7月に申請者が行った環境教育授業では、昨年度行った緑のカーテンによる環境負荷削減効果と設置時の環境負荷量を比較することに加え、エコ活動の持続可能性(エコ活動の効果と行動継続のジレンマ)を取り上げた環境教育授業を行った。評価は、アンケートと絵日記風の絵感想文を用いて行い、絵感想文については文単位でのカテゴリ分けで分析を行った。以上、二年間の研究期間の成果として、1.小学校5年生以上であればライフサイクル思考を取り入れた環境教育授業が可能である。2.実行動を伴う環境教育を達成するためには、繰り返し継続した授業が必要がある。3.緑のカーテンは本研究の目的である長時間体験型環境教育に有効な教材である。 が挙げられる。 以上の結果から得られる今後の研究課題として、中等教育への継続教育と環境教育の効果測定手法の開発が挙げられる。今後、中学校にも本環境教育を展開する予定であり、教育効果の測定については、教育心理分析の専門家を交えて実践分析を取り入れる予定である。
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Research Products
(2 results)