2013 Fiscal Year Research-status Report
非同期プロセス共有によるスキル獲得支援に関する研究
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24650551
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
香山 瑞恵 信州大学, 工学部, 准教授 (70233989)
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Keywords | スキル獲得支援 / プロセス共有 / プロダクト共有 / ドローイング / 歌唱 / スピードスケート / 非同期 |
Research Abstract |
本研究では,同期プロセス共有とプロダクト共有に加え,非同期でのプロセス共有という協調活動を実現することで,スキル獲得の支援を試みる.研究適用対象ドメインを、ドローイング/歌唱/スピードスケートの3領域とし、研究を進めた. 具体的な研究対象は,(a)協調的行為による個人のスキル獲得活動[プロセス・プロダクト共有型]の支援,(b)協調行為を伴うスキル獲得活動[プロセス共有型]の支援,(c)協調活動プラットフォームの整備である.(a)については,美術専門学校での「デジタルドローイング」科目における開発システムの運用を開始した.プロトタイプとして実装した支援機能に対して、実運用の成果をふまえた機能改良を検討した.(b)については,歌唱訓練とスピードスケート訓練における行為の可視化とそれに基づく内省支援環境の運用を開始した.実運用の成果に基づき,訓練支援機能の設計をおこなった.(c)については,各ドメインにおける仮運用を通して,他者との協調行為促進のための機能設計をおこなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
3種のドメインにおける関連システム開発と運用が開始され、成果報告もおおむね順調に実施できている。
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Strategy for Future Research Activity |
(a)改良設計した支援機能の開発と運用を通して、非同期プロセス共有のスキル獲得に対する効果と効用を検証したい。 (b)については,歌唱指導者向けおよび学習者向けの履歴管理機能の拡充を図りたい。また、スピードスケート訓練に関しては、バイオキネマティクスに基づく評価指標の具体化と、訓練支援システムへの実装を図りたい。 (c)については,各ドメイン向けのシステムに共通して提供できる環境機能の実装・運用を図りたい。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究に支障なく、当初計画より安価で物品購入できたため 最終年度となるH26年度は、前年度未使用学およびH26年度交付額について、より早期の支出を意識するようにする。
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Research Products
(12 results)