2013 Fiscal Year Annual Research Report
智恵の創出過程の共有に着目した論拠を探る議論支援ツールの開発
Project/Area Number |
24650558
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Research Institution | Soka University |
Principal Investigator |
舟生 日出男 創価大学, 教育学部, 准教授 (20344830)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横藤田 誠 広島大学, 社会(科)学研究科, 教授 (20212300)
岡村 誠 広島大学, 社会(科)学研究科, 教授 (30177084)
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Keywords | 公共政策 / 制作の制定過程 / 議論の争点の可視化 / 議論支援 / 公民 / 協調的問題解決 / 相互理解の促進 / ルールメイキング |
Research Abstract |
本研究の目的は,主に社会科学系の分野にみられる,立場の異なる人との対話や協調を通して世情や利害を考慮し「知恵を出し合った」結果としての公共政策の成立過程を紐解く作業を通じて,智恵が創出された過程の論拠を理解し,現在の社会問題に対して,反対立場の意見にも配慮しながら自分の意見を論理的に述べ,現状の打開策を提言できるような議論の支援である. 最終年度の研究実績の概要は,次の通りである.1)平成24年度の授業実践の評価,および,学習活動や指導法,教材の改善:平成24年度に行った,ルールメイキングを中心とした授業実践において記録した,授業録画,学習者へのアンケート,半構造化インタビューなどを分析し,授業実践および運用の改善点をまとめた.その成果を踏まえて,中学校,および,小学校での学習活動をデザインし,学習指導案を作成した.2)支援システムの開発:学習者が,現在の社会問題に関して,対立する立場の意見や,それに対する自分の意見を表明したり,共有するための可視化支援ツールを開発した.3)開発した教材を用いた授業実践の実施と研究成果の普及:改善途中の教材を用いた授業実践を実施した。 研究期間全体を通した実績の概要は,次の通りである.1)憲法25条制定の過程について、その関係者と議論の流れを可視化したモデルを作成した,2)学習者がこのモデルに基づいて,条文成立過程を追体験し,自分達のルールメイキングを行う学習活動をデザインした,3)学習者のルールメイキングを支援するための可視化支援ツールを開発した.
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Research Products
(3 results)