2012 Fiscal Year Research-status Report
非接触IC技術を活用したスマートデバイスによるデジタル教材の提示と評価
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24650575
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Research Institution | National Institute for Educational Policy Research |
Principal Investigator |
榎本 聡 国立教育政策研究所, 教育研究情報センター, 総括研究官 (20342610)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 非接触IC / デジタル教材 / QRコード / スレート型PC |
Research Abstract |
平成24年度は「RFID技術を活用したデジタル教材提示システム」の開発を行った.当初「スマートデバイス」としていわゆるスマートフォンを対象としたシステムを検討していたが,適当なデバイスが開発,販売されなかったため,スレート型PCを使うこととした.スマートフォンでは,限られた画面空間を有効に活用するために,そのインタフェースが重要な役割を果たすと考えていたが,スレート型PCにおいても,児童・生徒の操作負荷を軽減するため,インタフェースには十分配慮して設計した. 本システムは,2011年度に制作した「教育の情報化支援サイト」におけるデジタル教材,約17万件の表示を可能とするための,スレート型PC用アプリケーションである.このアプリケーションでは,非接触ICチップ及びQRコードによりデジタル教材を表示する機能を開発した.当初は非接触ICチップによるデジタル教材の表示のみ開発の予定であったが,すでに研究が行われているQRコードによる教材の提示と,その手法における学習行動の調査,教材表示にかかる児童・生徒の操作負荷の優位性等について検証することとした.そのため,当初計画にはなかったQRコードによるデジタル教材表示機能を追加開発した. 次年度には,これに学習履歴を記録する機能を追加する.当初は今年度に開発する予定であったが,前述のQRコードによるデジタル教材の表示機能を開発したため,当該機能は次年度の開発に変更した.これにより,被験者の学習行動を追跡することを可能とし,非接触ICチップとQRコードの学習時の優位性について検証することができる.また,これらの検証を行う計画である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
スマートデバイスの利用が本研究の特色であったが,市場環境が整わなかったため,スレート型PCの利用に内容を修正した.それに伴い,当初予定の非接触ICチップによるデジタル教材の表示機能に加え,QRコードによる表示機能も搭載した.両者の表示方法の違いに伴う児童・生徒の操作負荷などについて検証することとした. 一方,学習履歴を記録する機能を開発することとしていたが,これを次年度開発に変更した.開発予算の都合及び開発設計をシンプルにするための措置である. 総合的に判断して,おおむね順調に進展していると判断した.
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度は,学習履歴の記録機能を開発する.これにより,児童・生徒の学習行動を追跡することができるようになる. また,実証実験及びシステム評価を行う.これにより,本システムの有効性を実証する.また,非接触ICとQRコードの違いによる児童・生徒の操作負荷の違いなどについて検証する.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度は,本年度開発したシステムに,学習履歴の記録機能を付加する.そのためのシステム開発費用として利用する. また,実証実験を行うために,機器類のレンタル・リース費用等に使用することを考えている.
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