2013 Fiscal Year Research-status Report
乳癌・卵巣癌患者における遺伝相談・遺伝子検査に関する情報提供支援プログラムの構築
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24650651
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Research Institution | National Center of Neurology and Psychiatry |
Principal Investigator |
清水 千佳子 独立行政法人国立がん研究センター, 中央病院, 医長 (10399462)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂東 裕子 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (00400680)
田辺 記子 (安藤 記子) 北里大学, 薬学部, 助教 (30586376)
田尾 絵里子 独立行政法人国立がん研究センター, その他部局等, 研究員 (50365417)
佐藤 豊実 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (80344886)
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Keywords | 腫瘍学 |
Research Abstract |
平成25年度は、「遺伝相談外来を紹介された乳がん患者の行動変容と行動変容に影響を赤得る要因に関する探索的研究」に、国立がん研究センター中央病院にて22名の乳がん患者を登録し、日常診療場面で遺伝相談外来に関する情報提供を受けた乳がん患者が、何をきっかけとして遺伝相談外来をおこす/おこさないのか、家系煮での情報共有をどの程度行っているかについて実態調査を行った。その結果、遺伝相談外来受診行動には、医療者の勧めがきっかけであることが多かった。また遺伝に関する興味といった個人の意識とともに、周囲(家族等)の意識が影響していた一方で、家族歴や子供との有無といった関連は否定的であった。また、婦人科腫瘍学会専門医613名を対象に、「遺伝性腫瘍の診療状況、情報提供に関するアンケート」を実施した。回収数307(50.1%)。婦人科腫瘍医の遺伝性腫瘍に対する関心は比較的高く、約60%が「HBOCを意識して診療している」と回答したものの、「リスクのある患者に遺伝相談外来の受診を勧める」と回答したのは約7人に1人に留まった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
分担研究者(田辺)の産休(2013年3月19日-2013年7月9日)および育休(2013年7月10日-2014年4月13日)に伴い、研究計画の遂行にやや遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
「遺伝カウンセラーによる遺伝性腫瘍教室」によるハイリスク患者の意識変容および行動変容を検討することを目的とした研究計画を策定中である。また婦人科領域について、卵巣癌患者を対象とした遺伝性腫瘍および遺伝子検査に関するニーズ調査の研究計画を策定中であり、今年度実施予定である。 (次年度の研究費の使用計画) 「遺伝性腫瘍教室」に用いる患者用資材を作成、データ入力の外部委託、インタビュー調査の研究補助者に対して謝礼などに使用する予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
分担研究者の産育休により、研究計画の進捗に遅れが生じたため。 遺伝性腫瘍教室に用いる患者用資材の作成やインタビュー調査等の協力謝礼の支払を予定している。
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Research Products
(6 results)