2013 Fiscal Year Annual Research Report
氷中の水分子の高速拡散メカニズム解明-粒界拡散の役割-
Project/Area Number |
24651008
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
高田 守昌 長岡技術科学大学, 工学部, 助教 (50377222)
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Keywords | 拡散 / 連続自動分析 / CFA / 粒界 |
Research Abstract |
昨年度から継続し、氷試料の詳細な分析を可能とするための自動融解分析装置の開発を行った。この装置は大きく分類すると、水試料の分析部、氷試料の融解部、これらをコントロールする制御部から構成されている。分析部は、陽イオン、陰イオンのイオンクロマトグラフ分析器、液送ポンプ4台、バルブ4台、気泡を抜きサンプルを一時的に貯蔵するバッファータンクとサンプルボトルで構成され、これらをチューブで配管し作成した。この分析部に対して、標準的な分析操作プロセスである、融解試料の分析、5種類のスタンダードサンプルの分析、ラインの洗浄、試料貯蔵部の洗浄について、自動処理するシーケンス制御するプログラムを検討した。昨年度に個々の機器の計測制御プログラムを作成していたが、イオンクロマトグラフによる分析が15分と比較的長い間欠的な分析であるのに対し、バッファータンクでの融解試料の流入量のモニタなどは数秒といった短時間であり、全体の制御が難しかったことからプログラムを全面的に見直した。そして、融解部の検討を行なった。高空間分可能の分析を行うため、融解試料の深度区間が明らかな融解試料を分析する必要がある。このため、バッファータンクから分析装置に試料導入している間は、バッファータンクに融解試料を流入させない必要があるが、融解を急激に停止させることは難しいと判断した。そこで、融解装置からバッファータンクへ融解試料導入を退避させるための流路を設けるため、液相ポンプと流路切替バルブを購入した。 この他、分析装置であるイオンクロマトグラフの修理や消耗品のメンテナンスのため、また研究発表のために経費を使用した。
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