2013 Fiscal Year Annual Research Report
国際フロー解析を基盤としたアジアにおけるリン資源ガバナンス
Project/Area Number |
24651035
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
松八重 一代 東北大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (50374997)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鎗目 雅 東京大学, 新領域創成科学研究科, 准教授 (30343106)
城山 英明 東京大学, 法学政治学研究科, 教授 (40216205)
村上 進亮 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (40414388)
馬奈木 俊介 東北大学, 環境科学研究科, 准教授 (70372456)
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Keywords | リン資源 / 産業連関分析 / 国際貿易 / マテリアルフロー分析 / ガバナンス |
Research Abstract |
世界的な食料需要増大、バイオ燃料生産増を受けて、リン資源の需給逼迫が懸念されているが、下水汚泥や鉄鋼スラグ中にリンが含まれることは知られている。このような未利用のリン資源を有効に活用するためには、リンが具体的にどのような形状でどの程度社会に流通し、活用され、廃棄物中に含まれるリンがどの程度発生し、また、どのような手段によって資源としての再活用が可能かを明らかにすることが必要である。 このようなことから、本研究では第一に、リンの形態別、純度別物質フローを整備することを目的とする。第二に、未利用リンの回収、再資源化技術について、それぞれ何がどのような形状・純度で回収可能で、どのために必要な資源・エネルギーはどの程度なのか調査を行う。最後にリン資源循環分析用IPCIOモデルを用いたシナリオ分析を行うことで、リン資源に関わる廃棄物・資源管理戦略について検討した。本研究では国内のリンのマテリアルフロー分析の結果を利用し、リン関連財に関して産業連関表の部門の拡張と物量化を行い、国内のリンの二次資源ポテンシャルを抽出するのと共に、リンの循環利用によるリン関連財の需給への影響を定量的に考察した。 またリン資源循環促進の先にある国際的なリン資源保全にどの程度、循環技術導入が寄与するのかを検討するためにリンの国際フロー解析を行った。貿易統計は231ヵ国を対象として、国際貿易統計BACI (Base pour l‘Analyse du Commerce International)(CEPII) より、各国間の品目別国別貿易データ(バイオマス系:256品目、非バイオマス系:51品目)を抽出すると共に、品目別の含有量を乗じることによりリンの地域間移動量等((a)リン総輸出入量、(b)品目別リン輸出入量、(c) 国別リン生産量・輸出入量、(d)国別リン消費量)の推計・解析を行った。
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[Book] Sustainable Phosphorus Management: A Global Transdisciplinary Roadmap2014
Author(s)
Yarime, Masaru, Cynthia Carliell-Marquet, Deborah T. Hellums, Yuliya Kalmykova, Daniel J. Lang, Quang Bao Le, Dianne Malley, Kazuyo Matsubae, Makiko Matsuo, Hisao Ohtake, Alan Omlin, Sebastian Petzet, Roland W. Scholz, Hideaki Shiroyama, Andrea E. Ulrich, and Paul Watts
Total Pages
318 (247-274)
Publisher
Springer
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