2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24651048
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
藤堂 剛 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90163948)
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Keywords | 損傷応答 / 放射線 / 化学変異原物質 / メダカ |
Research Abstract |
放射線(あるいは化学変異原)の生物モニタリング系開発を目指している。野外での飼育に適したメダカを使用し、どこにでも設置できる簡易で、かつ鋭敏なin vivoモニタリング系の樹立を目指す。放射線を感知し、恒常的なレポーター遺伝子(蛍光色素遺伝子)発現のスイッチをオンにできるような遺伝子改変メダカを作製するのが基本原理である。この様なレポーター系で一番問題になるのはバックグラウンドである。予期せずに発生したバックグラウンドをキャンセルできる系を導入する事によりバックグラウンドの排除を行う。また、損傷応答・修復に関わる遺伝子変異体を用いる事により検出感度の鋭敏化を目指した。本研究の主要ステップは、1)遺伝子発現誘発系コンストラクト作成、2)TG個体樹立、3)放射線量、化学物質暴露積算量の依存性の確認、4)様々な変異体への系導入による感受性の鋭敏化である。1)として、Cre/loxPコンストラクトを作成し,2)としてレポーター系を樹立するとともに、ドライバー系の樹立を行っている。3)については放射線及び化学変異原物質(Diethyl-nitrosoamine(DENA)について感受性を測定した。4)については、様々な変異体への系導入:TALEN, CRISPR等のゲノム編集技術を確立し、放射線感受性、化学物質高感受性の変異体を樹立している。
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Research Products
(10 results)