2013 Fiscal Year Annual Research Report
損傷認識を人為的に促進し紫外線DNA損傷修復を飛躍的に高める手法の開発
Project/Area Number |
24651052
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
杉浦 重樹 奈良県立医科大学, 医学部, 准教授 (40179130)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 俊雄 奈良県立医科大学, 医学部, 研究教授 (10115280)
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Keywords | 修復 / DNA 損傷 / シクロブタン 型 ダイマー / モノクローナル 抗体 |
Research Abstract |
核へ移行し、結合することで シクロブタン 型 ダイマー (CPD) の歪みを大きくする低分子の抗 CPD 抗体を構築するため、抗 CPD モノクローナル 抗体産生細胞より クローニング した重鎖可変領域(VH)及び軽鎖可変領域 (VL) を ペプチドリンカー でつなぎ、さらに VL のC末に SV40 の核移行 シグナル (NLS) 続いて His-tag を付加した scFv を作製した。しかし構築した scFv の CPD に対する結合能は、本来の IgG 抗体より低下していた。そこで VH-CH1-NLS-His-tag または VL-CL-NLS-His-tag を各々分泌型である抗体発現用 ベクター に 組み込んだものを ミエローマ 細胞に co-transfection し、抗 CPD Fab 抗体産生細胞の樹立を試みた。その結果不安定ながら、抗 CPD Fab 抗体産生細胞を得ることが出来た。この Fab が CPD を特異的に認識することを、抗 His 抗体を2次抗体に使った ELISA アッセイ で確認することができた。 同時に 抗 CPD Fab 抗体発現による紫外線感受性の変化を調べるため、 VH-CH1-NLS-His-tag または VL-CL-NLS-His-tag を各々組み込んだ エピゾマール 型 ベクター を co-transfection し、抗 CPD Fab 抗体を発現する ヒト 骨髄腫細胞 U2OS を樹立した。
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