2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24651182
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Research Institution | National Institute of Technology, Toyama College |
Principal Investigator |
水本 巖 富山高等専門学校, 電子情報工学科, 教授 (40239257)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小熊 博 富山高等専門学校, 電子情報工学科, 准教授 (40621909)
古山 彰一 富山高等専門学校, その他部局等, 准教授 (90321421) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 近赤外域 / 降雨降雪センサー / 近距離センサー通信網 / 中距離データ電送 |
Outline of Annual Research Achievements |
商用電源が設置困難な観測場所において、太陽光パネルと蓄電設備を併設した独立電源と100m以内の小電力近距離通信用デバイスを用いてインテリジェンスセンサー網を試作開発した。これに小型マイコンを搭載して、商用電源使用可能な基地局まで中距離データ電送可能なセンサー通信網の開発を行った。インテリジェントセンサーは、近赤外域の2波長の光源および受光素子を利用して、水分に対する吸光率の違いから、雪・みぞれ・雨の判別可能な降雪・降雨センサーを開発した。これまでのセンサーはレーダーも含めて、1波長のみの使用であり雪質まで判定不能であったが本開発により、雪の水分量が推定できるようになり、雪崩発生の危険性予測、峠等の道路状況の危険予知、滑走路設備の路面状況把握の可能性が見いだされた。また本課題で構築したインテリジェンス波観測センサー網を利用して、富山湾特有の寄り回り波に対して、新潟県境から能登半島までを含む広域エリアの観測が可能になった。大規模波浪観測事態は、国土交通省の観測施設が富山湾内に1カ所あるだけだったが、本課題により湾岸沿いに、大規模な工事を伴わないで設置できる可能性が見いだされた。また光通信用デバイスを用いた酸素ガスセンサー網システムが開発され、地球環境の保護にも役立つ成果が得られた。
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