2013 Fiscal Year Research-status Report
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24651192
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
宮地 泰造 東海大学, 情報教育センター, 教授 (60384921)
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Keywords | 国際情報交換 / 国際ワークショップ共同開催 / 英国,ドイツ,チェコ他 |
Research Abstract |
研究の目的:産業・観光の活性化に有用なデジタルサイネージ(DS)では、視覚情報で多様な複数の内容を画面に表示するが、視覚情報だけでは短時間で臨場感や複数の深い意味を伝達できない。そこで、DSの情報発信能力増強のために、シーン音や分かり易い語り掛けを大音量小音空間球の中に、プライバシー保護しつつ飛ばせる遠くまで可聴音が届かないパラメトリック・スピーカが有効になる場面(シーンやコンテキスト)として、静的な利用(ビルの通路や地下鉄内の大画面デジタルサイネージ、ビルのエレベータ前の広場でのフロア誘導システム、移動経路ガイドなど)と動的な利用(災害時の避難誘導、移動時の歩行者・車いす・ベビーカーの危険個所提示・目的地案内など)、複数外国語(見知らぬ訪問先での観光客案内、避難誘導・安全確保など),視覚障碍者や合併症による視覚障碍車いす利用者の施設における、複数情報の同時平行提供による安全な誘導において、複数同時並列案内の有効な活用方法を、有用なロボットが人間をアシストする状況を考慮して、実際に起きる状況を調査して、探究した。地球温暖化、少子高齢社会、首都直下地震、車いす利用者のアクセサビリティという大きい課題に対する活用方法を調査・検討した。遠くまで可聴音が届かないパラメトリック・スピーカの研究では、近距離が大音量で、中距離と遠距離では無音または小音量を実現するための構造を研究して、単一型と複合組合せ型について、対象構造と非対称構造を検討した。生成可聴音の増強のための焦点追加型構造と焦点並行型構想を検討した。可聴域での性能測定を進めて、超音波帯域の性能を測定機器を準備した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
複数の多様な情報を表示するデジタルサイネージ(DS)の画面では、静止型/連携型/移動型、活動形態はロボットの発達に伴い従属型/半自律型/自律型が考えられる。この形態に対応して、複数情報と複数秘密情報の発信形態が変化するため、DSのロボット化が進んだ形態での情報発信の検討が有効になる。平常時と緊急時の両方を人間ネットワークに対応するロボットネットワークでの活用を検討できた点は、有効性を拡大するために、非常に有意義である。 これらの拡張した利用形態に合わせて、大音量小音空間球の実現方式、超音波ビームの前方数メートルまで聞えてその先では可聴音/反響音が聞こえない。さらに、2つの音空間球を分離隣接する場合、完全なプライバシー保護/近距離では情報配布可能の2つの形態を想定して、超音波ビームの重複部での同時聞取りを可能にする高出力音空間球生成のための、複合組合せ型や非対称構造と生成可聴音の増強のための焦点追加型構造の基 本要件を検討できた。多くの選択肢から、人間が選択/意思決定を効率よく行うことをアシストして、行動や生存維持を短時間内や状況が低迷する長時間の間に変化する心理的状態に対応して、ユーザ指向型と知識ベース指向の複数の視点からの分り易い語り口調での音声情報を同時に提供するための基本的構造や基本的構成法の検討を進めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
(今後の研究の推進方策) これまでの調査・分析結果を踏まえて、様々な地形や複合ビルの隣接環境において、ロボットを含む知的デジタルサイネージ(IDS)が、健常者・障碍者・観光客・災害時避難者が必要とする情報を音情報とともに提供することで、勘違いや間違いを回避して、一部分の暗黙的な情報までも容易に正しく記憶できる、遠くまで可聴音が届かないパラメトリック・スピーカや一般的音響スピーカの組合せ活用法を探究していく。災害時の避難においては、地震発生の連絡だけでなく、心理的な楽観的過ぎる期待や不適切な思い込みを気づかせる案内や、立場・運動能力や健康状態・好き嫌いが異なる多様な人に、適合する複数の視点から、有用情報を分り易く伝えるための、同時並行型音情報提供空間を目指していく。 そのために主要な有効利用形態に合わせて、人間の行動や生存維持は、短時間内や状況が低迷する長時間の間に変化する心理的状態に対応して、複数の視点からの分り易い語り口調での音声情報を同時に提供するための基本的構造や基本的構成法の実現を目指す。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
超音波測定器の製品の納入に、メーカーのロット製作が時間がかかったため、超音波測定器の準備に時間を十分に掛けて準備した。また、マイクロソフト社のWindows8.1のOSが安定していないためPCの購入が適切でないと判断した。これらにより、音響コンテンツの生成・蓄積・発生に関係するシステムの発注を先延ばしにした。 音響コンテンツの生成・蓄積・発生とパラメトリック・スピーカ評価・検討に関係する費用として使用する。
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