• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2013 Fiscal Year Research-status Report

生物活性化合物を発掘する超高感度ケミカルバイオセンシング技術の新規開発

Research Project

Project/Area Number 24651250
Research InstitutionInstitute of Physical and Chemical Research

Principal Investigator

和田 章  独立行政法人理化学研究所, 長田抗生物質研究室, 専任研究員 (90443051)

Keywords生物活性小分子 / 標的タンパク質
Research Abstract

これまで、微生物や植物から抽出される天然化合物は、有機合成的手法により再現することが難しいユニークな構造を有することもあり、創薬候補として有望視されてきた。その一方、天然化合物をライブラリー化し、あらゆる創薬候補のスクリーニングに必要な質と量を確保することは極めて困難であることも事実である。それゆえ、各種プレートやスライド上に固定化した極微量の化合物と標的タンパク質との相互作用を高感度に検出する新たな原理の創出は、より多くの創薬候補を発掘するスクリーニング基盤技術の確立において必要不可欠である。そして、本研究課題では、極微量の化合物と標的タンパク質との特異的相互作用を検出する“超高感度ケミカルバイオセンシング技術”の開発を目指し、前年度に引き続き、タンパク質合成システムにより試験管内で発現させたタンパク質と蛍光分子提示型プローブで構成されるハイブリッド複合体の各種評価に取り組んだ。特に、前年度に見出したペプチドタグを融合した各種タンパク質を試験管内で合成できることを明らかにしただけでなく、それらペプチドタグを介することで、融合タンパク質とプローブで構成されるハイブリッド複合体を短時間かつ効率的に合成できることを見出した。さらに、本研究の一部を、シンポジウムなどにおいて紹介することで、本技術開発の問題点を解決する貴重な意見を得ることもできた。そして、現在は、これまでに得られた実験的情報を基に、本技術の早期確立を目指して取り組んでいる。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

当該年度は、ペプチドタグを融合したタンパク質を試験管内で合成できることを明らかにすると共に、それら融合タンパク質とプローブで構成されるハイブリッド複合体を短時間かつ効率的に合成する条件を見出すに至った。しかし、融合タンパク質の合成効率は、予想よりも低くいことも判明したため、ペプチドタグ配列の改変およびタンパク質との融合条件などの検討に取り組む必要性があった。

Strategy for Future Research Activity

今後は、試験管内におけるペプチドタグ融合タンパク質の発現効率を更に向上させると共に、それら融合タンパク質と蛍光分子提示型プローブで構成されるハイブリッド複合体の形成条件を最適化していく。さらに、各種プレート表面に固定化した極微量の化合物と標的タンパク質との特異的相互作用を蛍光検出することで、従来法と比べて、低濃度かつ高感度に検出・同定できることを証明し、本技術の特許化も視野に入れて取り組む計画である。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

当該年度は、ペプチドタグを融合した各種タンパク質を合成し、それら融合タンパク質と蛍光分子提示型プローブとの複合体の各種評価に取り組んできた。しかし、目的の融合タンパク質の合成効率が予想よりも低くいことが判明したため、ペプチドタグ配列の改変および標的タンパク質との融合条件などの検証に取り組む必要性があった。その結果、研究計画を一部変更すると共に、未使用額が生じた。
次年度使用額の使用計画としては、現在の問題を早期に解決し、本研究課題の目的を達成するために必要な実験用試薬の購入に充てる。具体的には、DNA ポリメラーゼ、RNA ポリメラーゼ、無細胞タンパク質合成液、蛍光分子提示型プローブの合成試薬などである。また、本研究課題で得られた成果を国内外のシンポジウムや研究会などで発表するための旅費など、誌上発表するための論文投稿費などとしても使用していく計画である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2013

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] 光固定化ビーズを用いて生物活性小分子の標的タンパク質を探索するリボソームディスプレイ法の開発2013

    • Author(s)
      原 秀太、和田 章、長田 裕之
    • Organizer
      日本ケミカルバイオロジー学会 第8回年会
    • Place of Presentation
      東京医科歯科大学 M&Dタワー(東京都)
    • Year and Date
      20130619-20130621
  • [Presentation] Development of Ribosome Display Method for Identification of Target Proteins of Bioactive Small Molecules2013

    • Author(s)
      Akira Wada, Shuta Hara, and Hiroyuki Osada
    • Organizer
      RIKEN-Max Planck Joint Research Center for Systems Chemical Biology, the 2nd Symposium
    • Place of Presentation
      RIKEN Suzuki Umetaro Hall (Saitama)
    • Year and Date
      20130415-20130417

URL: 

Published: 2015-05-28  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi