2013 Fiscal Year Research-status Report
配偶者との死別後のグリーフケアを日中両国で共有するための基礎的研究
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24651280
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
日野 みどり 同志社大学, グローバル・コミュニケーション学部, 教授 (00367632)
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Keywords | グリーフケア / 中国 / 上海 / 北京 / 国際研究者交流 |
Research Abstract |
1.日本国内でグリーフケア活動を行っている団体の予備調査。リシングルファミリー広島(広島)の関係者を2013年10月と2014年1月の2回にわたって訪問し、インタビュー調査および活動への参与観察調査を実施した。 2.海外共同研究者である康越副教授(北京化工大学文法学院)および陸緋雲教授(上海財経大学人文社会学院)と連携して、アンケート調査内容の設計を行った。次年度に調査を実施する予定である。 3.2014年3月3日から3月8日まで、連携研究者・河合千恵子氏とともに北京において現地調査を行った。実施した項目は以下の通り。1)海外共同研究者である康越副教授(北京化工大学文法学院)および研究補助者(北京化工大学大学院生)との間で、今回の調査および今後の計画(最終年度に予定する研究成果報告会兼交流会を含む)について打ち合わせを行った。2)中国・北京市で高齢者支援・グリーフケアを行う団体「愛心伝逓熱線」の訪問調査を行った。3)同じく北京市で高齢者支援活動を展開する団体「司堃范志願者愛心工作室」を訪問し、インタビュー調査および活動現場の視察を行った。4)文献資料の収集を行った。 4.2014年3月14日から3月17日まで、上海において現地調査を行った。実施した項目は以下の通り。1)海外共同研究者である陸緋雲教授(上海財経大学人文社会学院)および研究補助者(上海財経大学大学院生)との間で、今回の調査および今後の計画(最終年度に予定する研究成果報告会兼交流会を含む)について打ち合わせを行った。2)遺族の自助グループ「星星港」関係者と面会し、フォローアップを行った。3)文献資料の収集を行った。 5.年度を通じて国内外の資料収集を実施した。特に中国の文献資料については、上海および北京の研究補助者を中心に収集作業を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度はアンケート調査内容の設計・作成を行ったが、調査の実施は次年度に繰り越しとなった。この点が当初予定の達成度より遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
すでに作成したアンケートの調査を今後実施する。また、最終年度にあたる次年度には、現地(上海または北京)で本課題に関与したメンバーが集まり、研究成果報告会兼交流会を開催する予定である。今年度は、現地海外共同研究者とこの点について協議したが、開催地を上海と北京のいずれにしうるか、海外共同研究者の今後の予定を調整しながら決定することになる。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
アンケート調査の実施に至らなかったこと、現地訪問調査の日程が当初予定より短くなったことで、執行額が少なかった。 次年度はアンケート調査を実施し、経費を執行する計画である。
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Research Products
(3 results)